喧嘩する程…
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ローがこちらへ来て1週間が経ったある日。
『ローってさ、彼女とかいないの?』
「…なんだ、急に。」
『え?いや、なんとなく?』
「……特定の女はいなかったな。」
『うーわー遊び人だ。』
「あ?向こうから声かけてくるんだ。」
ニヤリと笑うローは悔しいけどやっぱりイケメンだ。
『…どうりで慣れてるワケだ。』
「…慣れてる、って…こういう事がか?」
『!!!』
ポツリと、特に深く意識してしたワケでも無い発言に反応したロー。
ゆっくりと私の頬に手を滑らせ、耳元へと唇を寄せてくる。
真っ赤になっているだろう私に小さく笑う彼の息が耳にかかり、私は硬直してしまう。
「…っくく…本当、お前はからかいがいがあるな。」
『う、嬉しくない!』
いい加減離してよ、と彼の胸に手を当てて押し返すがビクともせず…むしろ腰に手を回され余計密着させられた。
『は!?な、なんで密着!?』
「…桜。」
『!!!』
いつもより低めの声で名前を囁かれ、思わず少し身体がはねる。
恥ずかしさから涙目になりつつローを見つめると、何故か彼は目を見開いて固まった。
「……なぁ、お前それわざとか?」
『え?』
「天然だとしたらタチが悪いな。」
『な、何が?』
「男を煽るのが上手い。」
『あ、煽…っ知らない!!煽ってなんかない!!』
「お前がその気でも、残念ながら俺は煽られたぞ。」
『は!?何言ってるのよ!!…っの、エロー!!』
そう叫ぶとローの動きがピタリと止まった。…あ、れ…これってやばいパターン…?
「…っくく…」
『あ、の…え、えへ?』
「……お望み通り襲ってやるよ。」
『い!?ちょ、待っ…ご、ごめんなさいぃぃぃ!!』
…その後、お酒を買う事を条件に私は解放してもらえました。
喧嘩する程なんとやら
(いや、これ喧嘩じゃないから!!一方的に私いじめられてるだけじゃん!!)
あとがき
なんだかんだでシラフでは真っ白な夢主に手を出せないローさん。