好きor嫌い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ア、私オ風呂ニ入ラナキャ!!』
【え!?ちょ、桜さん!?】
『…ペンギンさん、ごめんなさい!!!』
…ペンギンに謝りながらも慌てて脱衣所に駆け込むあいつへの“お仕置き”は後で考えるとして、
「…ペンギン。」
【は、はいぃぃ!!】
「桜と仲良くなるのは別に構わねぇ…が、これだけは覚えとけ。」
【な、なんですか?】
「あいつは俺のだ。」
そう言えば電伝虫の向こうで息を飲む気配がした。
【…せ、船長…つかぬ事をお聞きしますが…】
「あ?」
【船長は、その…桜さんに恋愛感情を抱いているんですか…??】
「…さぁな。ま、気に入ってるのは確かだ。だから手ぇ出すんじゃねぇぞ。」
【…アイアイ。と言うか手ぇ出すなって…船長、本気で彼女を連れてくるつもりですか?】
「前に言っただろ。」
【…でも俺達、海賊ですよ?】
ペンギンの言い分はもっともだと思う。
あちらでの俺の周りは敵だらけだからな、当然危険だ。弱い女なんて連れて行かないのが正解なのだろう。
…が、それは弱い奴の考え方だ。
「俺を誰だと思ってる?女一人守るくらい余裕だ。」
【は!?】
「…なんだその声は。」
【い、いえ…まさか船長から“守る”なんて言葉を聞くとは…】
「…お前、近くに俺がいないからって調子に乗ってんな。戻ったら覚悟しとけよ。」
【ひぃ!!!あ、す、すみません!!もう切ります!!近況報告はまた今度詳しくしますが、特に問題ありません!!!!!】
慌てて通信を切ったペンギンに笑いが零れた。
…ペンギンと桜、なかなか似た者同士じゃねぇか。そりゃ意気投合するわけだ。
さて、あいつが風呂から出るまで“お仕置き”でも考えるとするか。
好きか嫌いかで聞けば、答えは……
(あ?んなもん、決まってるだろ。)