拒否権なんて与えない。
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晩御飯を食べ終えた後、約束通りお酒を買いに近所の24時間スーパーへ向かう。
…最初ローは行く気がなかったみたいだけど『ローのお酒の好みがわからない』と言ったら舌打ちしつつもついてきてくれた。
『今日は星が綺麗だねー』
「…船上の方が綺麗に見える。」
『そりゃあ、邪魔する光が無いですから…でも良いなぁ…』
「あ?」
『満天の星空!見てみたい!』
そう言えば、ローがニヤリと悪い笑みを浮かべながら私の顔を覗き込んできた。
『な、なに?』
「…なら、一緒に来るか?」
『は?ってか近いです!』
「お前みたいな面白い女、あっちにはいないからな。」
『そんなおもちゃみたいな扱い嫌ですー。』
「…っくく、そりゃ残念だ。」
小さく笑ってからローは私から顔を離した。…イケメンのドアップは心臓に悪い。
『ほ、ほら、着きましたよ!』
「…でかい店だな。」
『お酒コーナーはこっちです。』
「ん。」
…その後、有り得ない量を買おうとするローをなんとか説得し、それでも大量のお酒を購入して店を出た。
貯金してて良かった…。
『…この量一晩で飲むとかやめてくださいね。』
「あ?」
『医者の不養生て言葉知ってる?』
「…このくらい、大した事無い。」
『ダーメ。だいたい、毎日こんな量飲まれたら破産します。』
「…チッ。」
なんだかんだで納得してくれるローは良い人だと思う。お酒の入った袋も彼が持ってくれているし。