緩やかな時間
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『し、仕方ないじゃないですか!!こんなの初めてなんですから!!』
…そういう女に、正直驚いた。
元の世界ではあいつくらいの歳の女は成熟してる。ここまで純粋な奴の方が珍しい。
うざったいくらい言い寄る女達の相手しかしていなかった自分にとっては新鮮な存在だ。
…真っ赤な顔と涙目上目遣いに正直押し倒したい欲に駆られたがひとまず我慢した。
そんな事したらこいつは確実に俺を追い出すだろうし、それは困る。
---------
昨日洗濯させた服が乾いていたので、それに袖を通した。
出された朝食に渋々だが手をつければ、満足そうに笑うあいつが目に入る。
「…お前は俺の母親か何かか。」
『え、こんな大きいのに手のかかる子ども嫌です。』
「………。」
昨日の今日でこいつ、俺に対する扱いが雑になったような気がする。
『今日は、まずローさんの服とか買いに行きましょう。で、一旦荷物を置きに帰ってきたついでにお昼ご飯食べてから図書館に行きます。』
「………任せる。」
そう溜め息をつきつつ言い、俺はもう一口朝食を口に運んだ。
緩やかな時間。
(…昨日も思ったが、料理の腕は悪くねぇな。)