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災いを自らの手で生み出して、自在に操れたらどれだけ楽しいだろうか。

災いの魔導書を記した研究者の思った事だ。
災い、つまり存在してはいけない負のエネルギー。
それを生み出すということ、支配しようと考えること。

負のエネルギーを管理し、世界を満たさないように動く「大罪の悪魔」達からすれば冒涜とも取れる行為だ。

だが、研究者は止まらなかった。
12の災いを生み出すと書に封じ込めた。
災いを支配するに必要な制御システムを生み出した。
災いもシステムも研究者にとって欲を満たす道具でしかなかった。

魔道兵器とも取れるその書は研究者を中心にしてあらゆる研究がされた。
「苦しい」
「彼らもボクも道具じゃない」
「これ以上荒らさないで」
「もうやめて」
制御システムが声を上げても彼らは止まらなかった。

災いを支配する立場にいる。

それに対する優越感が彼らを動かしていた。

繰り返し行われる「研究」と「実験」にシステムが耐えきれなくなり


壊れてしまった。

システムは災いを使って研究者達を蹂躙した。
研究者達は、宝石に変えられ、歪んだ異空間に閉じ込められ、即死した。
その場に残されたシステムは書を拾い上げるとどこかへと消えていった。