焦凍くんと立ち耳うさぎちゃんシリーズ
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前々から気になってた焦凍くん。カレンダーに日付を強調するかのようにでかでかと丸が付けられていることに。何かの記念日だろうか……って思いはするものの、特に彼女ちゃんに尋ねることもなく迎えた当日。
「お帰りなさいませ〜、ご主人様♡」
帰宅早々、なんちゃってメイドさんにお出迎えされて「おっ……」って呆気に取られる。代名詞とも言えるホワイトブリムの影から天然うさ耳がシャキーン。彼女ちゃんが突飛な行動に出るのは毎度のことだし、際どい丈のスカートも珍しくはない。注目すべきは……胸元の、名札!
「轟、名前……」
思わず、読み上げちゃう。
「そうなの! です! まだ、苗字は変わってないけど……わたしが焦凍く——じゃなかった、ご主人様のモノであることは間違いないですし?」だなんてしたり顔で言い放つもんだから、感極まって彼女ちゃんのお耳を左右いっぺんに鷲掴み。もふもふ。
「ぎゃっ!? そんな、ご無体なー! お触り禁止ぃ!!」
いつもは発情してそっちから所構わず誘惑してくる癖に……焦らしプレーに納得がいかない。
「メイドってお手伝いさんのことだろ? そんな格好しといて、手伝ってくれねぇのか? むしろ、普段は俺が手伝ってるよな?」
——気付けば、朝チュン。
隣にはこの手で身ぐるみを剥がした野生のうさぎ状態の彼女ちゃん。頭を抱える焦凍くん。
「おはよ〜! メイドさんごっこ、楽しかったね♡」
結局、術中にハマりにハマってハメを外してハメまくった。お耳と同様、雪のように真っ白なお肌を目で辿っていって、唯一、色付いている淡いピンクの辺りをじーっと見詰める。名札、最後まで残しとけば良かったな……ってちょっぴり後悔。不埒な視線と勘違いした彼女ちゃんがすかさず谷間をサービスしてくれる。
「なになに? 吸う? 挟む? 揉む?」
「お前な……」
朝っぱらから超元気。恐るべし、うさぎの性欲。このままだと出勤できなくなりそうなので、すぐそこ、昨夜ひっぺがした白のフリフリを拾って彼女ちゃんに手渡す。
「え〜? 裸エプロンをご所望? もう〜、しょうがないな〜。ひと肌脱いじゃいますか!」
脱ぐことを宣言しながら着る彼女ちゃん。たまたま、最初に渡したのがそうだったってだけでそんな意図は全くないのに。早合点は彼女ちゃんの十八番。
「これ、気に入ってくれた?」
小言を言おうにも、エプロンの胸元で燦然と輝く『轟名前』のネームに心を奪われちゃってどうしようもない。
「ああ」
純粋な想いで顔を綻ばせたら最後、茶目っ気たっぷりにウィンクを寄越されて
「じゃあ……滅茶苦茶に可愛がってね? 旦那様♡」
……メイドさんごっこ、ラウンド2が開戦! 焦凍くんの朝は、早い!
「すっごい♡ 焦凍くんの焦凍くんったら、せっかちさんんんっ♡♡♡」
「頼む、動け! 時間を守ってくれ! おい、後にしてくれ!」
2024.06.25(初出 2023.05.14)