10話/テンガン山の女神
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『何故邪魔をする!そいつは俺達の仲間を傷付けたんだぞ!?』
ゴローン達は次々リオルに向かって叫ぶが、当のリオルは全く動じずに言葉を続けた
「違う、この者はお前達の仲間を傷付けてはいない」
『何だとっ!!?』
リオルのその言葉にゴローンだけで無く、天雅も驚く
「リオル………………どうして俺が何もやってないと言えるんだ?」
「それは、私に波導を読み取る力があるからだ」
「波導………………って、気やオーラみたいな物だよな?」
「そう、そして私はゴローン達の住みかに強い波導を感じて向かってみると………………住みかは攻撃された後だった………」
『それなら、この人間が住みかを襲っていないと言う理由は何だ!?』
ゴローン達は、急き立てるようにリオルに聞く
するとリオルは静かに答えた
「それは…………この者と、お前達の住みかを襲った人間の波導が……………違うからだ」
「………………波導って、それぞれ違う物なのか?」
「あぁ、この世の万物には波導があり、全て違う波導を持つ」
『それじゃあ………全て、俺達の勘違いだったのか……………?』
「そういう事になるな……………」
リオルの言葉を聞くと、ゴローンはがっくりと膝を地面に付いた
『……………すまなかったな、疑って……………』
ゴローン達は申し訳なさそうに天雅に頭を下げた、だが……………
「謝んなよ、仲間を傷付けられれば誰だって怒るさ。…………………だから顔を上げろよ?」
天雅はいつものようにニコニコ笑って、ゴローン達そう言った
『あ、あぁ………………優しいんだな』
「普通だと思うぜ?少なくとも俺はな」
『…………そ、それじゃあ俺達は仲間の所へ戻る。迷惑をかけたな……………じゃあな』
「迷惑じゃねぇよ、んじゃな!」
天雅は、去っていくゴローンに手を振った
その時、腰に付けているモンスターボールが開き三匹が飛び出してきた
「マスタぁーーっ!!!」
「兄者っっ!!!」
「うわっ!!」
いきなり炎神と駿羽に抱き付かれ、天雅は後ろへ倒れる
「マスター…………よかったぁ……………ぐすっ」
「兄者にもしもの事があったら…………俺はっ!」
二匹は半泣きで天雅にしがみ付いた
「ゴメンな………………………炎神、駿羽」
そう言って天雅は優しく二匹の頭を撫でてやり抱き締めた
「…………………天雅」
「強羅………………」
見上げると、強羅は眉を寄せて天雅を見ていた