9話/ハクタイジム~草の陣~
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「まぁ、最初は気付かなかったけどなー」
天雅は悪戯っぽく笑って言った
「気付いただけでも凄いわよ!『リーフストーム』は使うたびに威力が落ちるなんて…………ね?」
「あぁ、気のせいかと思ったんだケド……………二回目の方が威力が落ちた様に見えたからな」
「二回目で気付かれちゃうなんて……………でも、まだ取って置きの技があるんだから!」
ナタネは自信満々の笑顔でそう言い切った
「取って置きの技………?………じゃあ、見せてもらおうか!強羅『アクアテール』!!」
強羅はロズレイドに一直線に向かっていく
「お望み通り見せてあげる!ロズレイド『くさむすび』よ!!」
すると突然フィールドから草が伸びて、強羅の尾に絡まった
「しまった!強羅、止まれーーっ!!」
「何だっ!?――――うぁぁっ!!」
尾に草が絡まった為、強羅はそのまま前に倒れてしまった
「強羅!!…………くそっ、確かに『取って置き』だなこの技…………!」
「どうかしら?『くさむすび』の威力は」
「十分過ぎるくらい効いてるぜ、ったく………面倒な技使いやがって」
##NAME1##は文句を言いながらも、頭の中では必死に『くさむすび』の攻略法を考えていた
「(『くさむすび』は相手に草を絡ませて転ばせる技だ。 しかも相手の体重が重い程、威力を増す………200Kg以上ある強羅にはキツいな……………どうする!?)」
天雅は『くさむすび』が来るのを警戒して、強羅に指示が出せずにいた
「フフ、この草のフィールドにいる限り『くさむすび』の攻撃からは逃れられないわよ!!」
「(クソっ!………ナタネの言う通り、草のフィールドに居たら『くさむすび』を受けちまう!………………!!…………草のフィールド?)」
ナタネの『草のフィールド』という言葉を聞いて、天雅はある考えが浮かんだ
「強羅!ロズレイドの方に突っ込め!!」
天雅が指示すると、強羅は勢い良くロズレイドに向かって行く
「何を考えてるのか知らないけど、これで終わりよ!ロズレイド『くさむすび』!!!」
すると、またフィールドに草が伸びて強羅に絡み付こうとする
その瞬間を天雅は見逃さなかった
「今だ、強羅!フィールドに向かって『こおりのキバ』!!!」
草が絡み付く寸前に、強羅は『こおりのキバ』を放った
そしてその冷気によって、緑の草に覆われていたフィールドは一瞬で凍り付いてしまう
「しまった!フィールドが…………………っ!!」
「もしかして、と思ったけど…………やっぱり正解だったみたいだな」
「まさか、君!『くさむすび』が使える環境を考えて……………!!」
ナタネは驚きを隠せない顔で天雅を見た