9話/ハクタイジム~草の陣~
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「それでは、試合開始!!」
審判の声が響くと、ナタネと天雅は同時に指示を出す
「チェリンボ、『マジカルリーフ』!!」
「炎神!『マッハパンチ』!!」
炎神の放った『マッハパンチ』は先制攻撃なので、チェリンボは技を出す前に突き飛ばされる
「チェリンボ!そのまま技を出して!!」
だがチェリンボは突き飛ばされながらも、炎神に『マジカルリーフ』を放つ
「炎神躱せ!!」
炎神はすかさず向かってくる『マジカルリーフ』を避けた
しかし………
「いいぜ炎神………って、えっ!?」
天雅が驚いたのは、躱したはずの『マジカルリーフ』が方向転換して、炎神に向かっていたからだった
「炎神!もう一度避けろ!!」
炎神はギリギリ躱したが『マジカルリーフ』はすぐに向きを変え、迫ってくる
「はぁ!?何で避けたのにまた戻ってくんだっ!?…………あっ、そうか!」
「気付いたみたいね天雅くん。『マジカルリーフ』は必中技、一度放ったら当たるまで向かってくるのよ!!」
「だったら力ずくで止めてやる!炎神、『ほのおのうず』で焼き払え!!」
「分かった!!」
すると炎神の口に炎がちらつき、それを勢い良く放った
「あぁっ!!」
炎神の『ほのおのうず』によって、チェリンボの『マジカルリーフ』は次々と焼け落ちていく
「よっしゃ!どうだナタネ、俺の炎神なかなかやるだろ?」
「えぇ、かなりのパワーね!でも勝負はこれからよ!『にほんばれ』!!」
すると、一気に日差しが強くなりフィールドも少し暑くなる
「チェリンボ!『とっしん』よ!!」
ナタネの指示で、チェリンボはその小さい体からは想像できないような勢いで、炎神に向かってきた
「炎神、もう一度『ほのおの………………!!」
しかし、天雅が指示を出そうとした時には既にチェリンボは炎神の側まで接近していた
「うわぁぁっ!!」
「炎神!!…………さっきより素早さが上がってる………って事は、『ようりょくそ』か!」
「そうよ、私のチェリンボの特性は『ようりょくそ』強い日差しの下では、素早さが二倍になるわ!!」
「(でも、日差しが強いときは炎タイプの技も威力を増す、炎神にもこの天候は有利だ…………だけど)」
「まだまだ行くわよ!『ソーラービーム』!!」
ナタネの攻撃の手は緩まる気配が無い、それに引き替え天雅は防戦一方だった
「くっ、炎神!『ほのおのうず』!!」
「チェリンボ、避けるのよ!!」
「(やっぱり、『ようりょくそ』が発動している間はいくら攻撃しても躱されちまう!!………………!)」
その時天雅は、ある作戦を思いついた
「ちょっと捨て身な作戦だけど……………やってみるか」
そう言って天雅は、いつものニヤリとした笑いを浮かべた