9話/ハクタイジム~草の陣~
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「いやぁぁーーーっ!素敵ーーーっ」
その女の人は、そう言いながら天雅に駆け寄った
「えっ?なっ、何っ!?」
突然そう言われて、天雅はどう反応していいか分からなかったが、その女の人は話し続ける
「今までいろんな人がこのジムに来たけど、こんなカッコいい挑戦者初めてよぉーーーっねぇ、名前教えてちょうだい!?」
「えっ、名前?天雅だけど…………」
「天雅君ね、私はハクタイジムリーダーのナタネよ」
「よ、よろしくな。早速だけど俺とバトルしてくれよ!!」
「いいわ、カッコいいからって手加減しないわよ?」
ようやく本来の目的に話が戻り、二人はそれぞれバトルフィールドの端に向かった
「これより、ジムリーダー・ナタネとチャレンジャー・天雅による、ジム戦を始めます!!」
審判が出て来て、バトルの説明を始めた
「使用ポケモンは二体、どちらかのポケモンが二体とも戦闘不能になった時点で試合終了となります!!」
「(今回は、使用ポケモン二体か……………それなら)」
「それでは両者、ポケモンを!」
「よし、私の一体目は…………チェリンボ!出ておいで!!」
ナタネのボールから出て来たのは、さくらんぼポケモンのチェリンボ
「へぇ、チェリンボか……………」
そう言って天雅はポケモン図鑑を取り出し、チェリンボのデータを読む
『チェリンボ、さくらんぼポケモン
進化に必要な栄養分が小さい玉に蓄められている、とても甘くて美味しいらしい』
「ふーん、甘いんだ…………………美味そう」
天雅の眼が危険な輝きを放ったのを見て、手持ちのポケモン達はボールの中から叫んだ
「マスターっ!あれは食べちゃダメだよーーーっ!!」
「そうだぞ兄者!早まるなーーーっ!!!」
ボールが壊れそうなくらいガタガタ揺れたのを見て、天雅はハッと我に返った
「だ、大丈夫だって!いくら俺でも取って食うような真似しねぇから………」
「天雅…………………涎垂れてるぞ」
「ちっ、違う!断じて違う!!!これは汗だっ!!!」
天雅は必死に首を横に振って否定した
「ゴホン………………………チャレンジャー!早くポケモンを!!」
その時、少しイラついた感じの審判が天雅に呼び掛けた
「あ!今、今すぐ出します!!」
話は大分それていたが、一応今はジム戦の最中である
天雅はいつもの落ち着きを取り戻し、バトルの時の表情に変わった
「俺の一体目のポケモンは………………炎神!お前だ!!」