21話/真紅の怒り
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『守れなくて…………すまない、傷付けてしまって…………………本当に、悪かった』
『誰か』は地面に膝を付き、俯いてポケモン達に謝る
「何故、お前が謝る………」
『私は罪を償う為、何度も生まれ変わった…………………そして、ポケモン達を守るため何度も生きた。だが今は守れなかった……………どんなに謝っても、足りないくらいだ』
『誰か』の真紅の瞳が潤み頬に一筋の涙が伝う
「お前は、一体誰なんだ…………………?」
強羅が訊ねると『誰か』は美しくも、悲しい笑顔を向け
『私は、かつて剣を振るいポケモン達を殺めた……………………罪人だ』
そう答えると瞳の真紅が徐々に薄れ、青に戻った
「天雅………っ!」
元に戻った天雅はその場に倒れ、ポケモン達は一斉に周りに集まった
「兄者!!」
「天雅様!」
「天雅!天雅………っ!!」
強羅は天雅を腕に抱き、必死に名前を呼んだ
すると………………
「う………強、羅……………?」
口が開き、続いて瞼がゆっくりと開いてその青い瞳に強羅を映した
「天雅!!!」
それを見て強羅は力強く天雅を抱き締め、他のポケモン達も飛び付いた
「うわっ、皆どうしたんだ?と言うかギンガ団は………………?」
「天雅、覚えてないの………?」
「幹部っぽい奴が、ドクロッグを出した辺りまで覚えてんだけど……………」
「先程までの天雅殿は、別人でござった………………」
「………何があったのか、教えてくれ」
それから強羅達は、先程起こった出来事を天雅に話して聞かせた
「そうか……………それでサターンって幹部は、アグノムがトバリにいると言ったんだな?」
「うん、確かにそう言ってた」
「それなら…………行かないとな」
天雅はそう言って静かに立ち上がる
「どうしても、行くのか?」
「あぁ、絶対にアグノムを助ける……………!」
天雅は決意した様に、凛とした声でそう答えた
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