21話/真紅の怒り
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―リッシ湖付近―
「そろそろリッシ湖が見えてくるはず…………」
「あっ!マスター、あそこ!!」
駿羽の見つめる先には、黒い煙が立ち上っている
「駿羽!急いでくれっ!!」
「わかった!!」
そう言うと、駿羽は一気に加速して黒い煙の方に飛ぶ
しかし、肝心の湖は何処にも見えてこない
「あれ?此処、リッシ湖だよね……………?」
「水………湖の水が、無くなっているんだ………」
天雅と駿羽の目に映っているのは、以前の面影を失ったリッシ湖だった
「そんな…………………、あんなに綺麗だったリッシ湖が………」
リッシ湖に降り立った天雅は、目の前の光景が信じられず声が震える
以前は沢山の水が溢れ、美しかったリッシ湖
しかし今は水が無くなり、住んでいたポケモン達がぐったりと横たわる、無残な光景が広がっている
「そうだ………!アグノムは…………!!」
「アグノムなら、我々が捕獲したが?」
「っ!!?」
「お前達は……………!」
振り向くといつの間にか、天雅達は何十人もの男女に囲まれていた
そして全員同じ団員服に身を包み、胸元に『G』の文字が描かれている
「ギンガ団………っ!!!」
「お前だな?マーズとジュピターを倒したトレーナーは……………?」
「テメェら!!リッシ湖に何をしたっ!!?」
天雅は怒りに身体を震わせ、ギンガ団に怒鳴った
すると、幹部らしき男が前に進み出て静かに答えた
「我々は『ギンガ爆弾』を使い、リッシ湖に眠るアグノムを捕獲した」
「『ギンガ爆弾』………!?」
「『ギンガ爆弾』は絶大な爆発力を持つ爆弾…………それを使い、湖の奥底に眠るアグノムを地上に出現させ捕獲したのだ」
「じゃあテメェらは、アグノムを捕獲する為に湖を………………?」
「そうだが?」
幹部の男は、顔色一つ変えずにそう言い放った
「ふざけるなっ!!!」
すると次の瞬間、天雅の中で何かが音を立てて切れ、怒りのままに怒鳴る
「その為にこれだけの犠牲を出したのかっ!!?何の関わりもないポケモン達まで傷付けて!!!!」
「…………全てはあの方が何をするか、知る為だ」
幹部の男はそう呟くと、モンスターボールを取り出し宙に投げる
中から出て来たのは、どくづきポケモン・ドクロッグ
「だからお前には、二度と邪魔の出来ないよう……………消えてもらう」
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