21話/真紅の怒り
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「き、強羅っ……!!?」
強羅に突然腕を引かれ、天雅は強羅の胸に収まり強く抱き締められた
「お前の言う通り、アグノムの事は心配だ………………でも」
強羅は天雅の顎を掴み、自分の方に向けた
いつも冷静なその顔には、今は『不安』しかない
「強羅……………」
「俺はお前の方が、ずっと大切なんだ………………天雅」
強羅は赤い瞳で天雅を見つめ、すがる様にそう言うと痛いくらい抱き締めた
「強羅………………ごめん」
天雅はやっと落ち着きを取り出し、強羅に謝った
「天雅。お前がどうしても行くと言うなら、俺も行く」
「え?……………でも」
「お前と一緒にいると決めたんだ……………だから、俺も一緒にリッシ湖へ行く」
「強羅………………」
真剣に見つめる強羅に、天雅が頷こうとしたその時……………
「ちょーーーっと待ったぁ!!!」
「!!?」
「俺達を置いていく気か、兄者?」
「抜け駆けというのは、あまり感心出来ないな強羅」
「今は僕達も、一緒なんだからさ」
「意地でもご一緒致しますよ、天雅殿!」
そこにいたのは、笑顔で天雅と強羅を見つめるポケモン達
「駿羽、炎神、誠勇、破山、武刀…………!」
「お前達……………」
笑顔で自分を見つめるポケモン達に天雅は眼が熱くなり、俯いた
そして………………
「よし…………………頼むぜお前達っ!!!」
天雅がいつもの様にそう言うと、ポケモン達は待ってましたと言わんばかりの顔をした
「駿羽、急いでリッシ湖に向かってくれ!」
「OK!飛ばしていくからね!!」
天雅が他のメンバーをボールに戻すと、駿羽は両足で天雅の肩を掴み飛び上がる
「待っててくれ…………………アグノム!!」
冷たい風を身体中に感じ、天雅はそう呟いた
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