20話/神話
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最後のページを読み終えた天雅は、今まで味わった事の無い気持ちを感じた
「(何だろう………………この、不思議な感覚……………俺は)」
「どうした?天雅」
「えっ?」
自分を呼ぶ声に顔を上げれば、そこには天雅を心配そうに見つめる強羅がいた
「いや、何でも……………無い」
「天雅…………」
そう言う天雅の頭を、強羅はそっと撫でる
「強、羅…………?」
「そんな顔で『何でも無い』って言っても、説得力ないぞ」
小さくため息つき、強羅は少しかがんで天雅と目の高さを合わせる
「何かあったら、ちゃんと俺に言えよ……………?」
「ん…………わかった………ありがとう」
そう言うと、天雅は「にこっ」と強羅に小さな笑顔を見せた
すると強羅も安心したのか微かに笑う
「マスタぁー」
「面白い本あったー?」
そうしていると、下の階から他のポケモン達が上ってきて天雅の周りに集まった
「んー、まだ見つかってないな」
「兄者、その本は?」
すると炎神が、天雅の持っている『トバリの神話』を指差した
「この本は『トバリの神話』。読んでみたけど、少し悲しい話だったなぁー……」
「どんな話なんですか?」
「んーと……………………………あっ……!」
―――――バサッ
その時天雅の手から本が滑り、大きな音を立てて床に落ちた
そして次の瞬間…………
ゴゴゴゴゴッッ!!!!
突撃轟音が響き、激しい揺れが天雅達を襲った
「な、何だ…………っ!!?」
その揺れが、全ての終わりの序章だと……………
天雅はまだ知らない
.