「ではこれより、ジムリーダー･メリッサとチャレンジャー天雅によるジム戦を行います!
使用ポケモンは三体!またポケモンの交代は、リーダー･チャレンジャーどちらも認められます!

それでは両者、ポケモンを!!」


「私の最初のポケモンは、この子デース!!」


メリッサのモンスターボールから飛び出したのは、シャドーポケモン･ゲンガー


「ゲンガーか、なら俺は…………頼むぜ!破山!!」


メリッサのゲンガーに対し天雅はドサイドンの破山


「それでは、試合開始!!」

「まずはゲンガー!『シャドーボール』!!」

「破山!『メガホーン』だ!!」

審判の声がフィールドに響くと、両者は一斉に動きだした


ゲンガーは、ゴーストタイプの特殊技『シャドーボール』
それに向かって、破山は虫タイプの物理技『メガホーン』を繰り出す


「破山!そのまま『シャドーボール』を打ち消せ!!」

「了解」

そう言うと、破山はドサイドンならではの攻撃力で『シャドーボール』を貫いて打ち消した


「流石デスネ!ではコレはどうデスカ?『あくのはどう』!」


「『がんせきほう』で対抗しろ!!」


『あくのはどう』と『がんせきほう』が衝突して、フィールドに小さな爆発が起き、煙が渦巻く


「破山、大丈夫か!?」


「うん、全然平気!………………って、あれ?」

フィールドに立ちこめていた煙はすぐに消えたが、ゲンガーの姿が何処にも見当たらない


「ゲンガーが、消えた………!?」


「ど、どこ………!?」


いきなり姿の消えた相手に天雅と破山は焦りを見せる


「破山!落ち着いてゲンガーのいる場所を探すんだ!!」


「うん!」



天雅の指示通り、破山は辺りを見回す
しかしゲンガーが出て来る様子は一向に無い


「（本当に、何処に消えたんだ…………?）」


「ねぇ、[#da=1#]。さっきから寒気がするんだけど……………」


「（寒気…………?）」


「それに、何もしていないのに体が疲れてくるんだ……………」

確かに破山の顔には、先程よりも疲れが見える


「（疲れる、ってことは体力が減っている………!?………そして寒気、ゲンガーの、特徴は…………）」


すると天雅の頭の中に、ある解説が浮かぶ


『影に潜り込み、体温を少しずつ奪う。狙われると寒気が止まらない』



「（!!ゲンガーがいるのは…………破山の影の中!!そして、破山が疲れる原因は…………おそらく体力を吸い取る『ギガドレイン』!!）」


ゲンガーの隠れている場所が分かると、天雅は口角を吊り上げニヤリと笑った



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