16話/人気者はつらいよ
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天雅がぽつりと呟くと、ポケモン達は水を打ったように静かになった
「もしかして天雅は、嫌じゃないのか?」
「嫌と言うか、俺普通のトレーナーだし。なんかおこがましい様な気が………………………それと」
「そ、それと?」
天雅は急に真面目な顔になり、全員に緊張感が走る
「…………やっぱこういうのって、視聴者を焦らした方がいいと思うんだ!!!!」
――――――間
「「「「「え?」」」」」
天雅の口から出て来た意外な言葉に一同は唖然とするが、当の本人は何やら語り始める
「やっぱ、すぐ見つかったら番組的に面白くないだろ!?こういうのは、焦らすべきだと思うんだ俺!!!」
「は、はぁ」
「だから、これからは見つからない様に迅速に!且つバトルは今までと変わらず連勝するのみだ!!!」
「マスターって、変なとこ熱く語るよね」
「僕、ちょっとイメージ崩れたかも」
天雅の突拍子もない発言を、当たり前の様に聞く駿羽と若干引き気味の破山
だったが……………
「そこで!見つからない様に久々に『アレ』をやろうと思う!!」
「『アレ』?」
「何するの?」
誠勇と破山の二匹は首をかしげていたが、他の三匹は突如不安に襲われた
「『アレ』ってまさか…………!?」
「あの時やった、『アレ』か…………!?」
「嫌だぁぁぁ!!!勘弁してくれ兄者ぁぁーーーっ!!!!」
「問答無用!れっつ!!変装大作戦」
「「「悪夢再来ーーー!!!!」」」
(6話参照)
そう叫ぶ三匹を綺麗に無視して、天雅は変装グッズをバックから出し始めた
かなり楽しそうに
―数分後………―
「よし!これで完璧!!」
「あうー…………ぐすん」
「前回も凄かったケドさぁ…………」
「今回は、更に激しさを増したな…………」
「メンバー増えたから、新しい道具買ったんだ」
「…………と言うか、こんなの何処に行けば売ってるワケ?」
「企業秘密」
「あまり聞きたく無いような気も……………」
「そんじゃ、ヨスガ目指して出発ー!!」
「やっぱりこのままなのかーーーっ!!!」
こうして天雅を抜いた他のメンバーは、重い足を引きずりながらヨスガシティに向かって旅立つのだった
おまけ→