16話/人気者はつらいよ
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「とにかく、天雅への取材は避けるべきだな」
「うん、そうだね」
「そうと決れば、明日から気を引き締めていかねば!!」
「あぁ!!」
「天雅に他の男共が寄って来るのは、気に入らないしね」
こうしてポケモン達の天雅溺愛思考により、団結力が一層強まった
―翌朝―
「おはよー!」
部屋に天雅の明るい声が響き、ポケモン達は目を覚ました
「おはよう天雅」
「おふぁよぉ…………兄者ぁ」
「おはようございます、天雅様」
すると、ばっちり目覚めている強羅と誠勇。まだ眠そうに欠伸をしている炎神がボールから出て来た
「駿羽ー!破山ー!朝だぜ、起きろ!」
一歩まだ起きない二匹を、天雅はボールから出して呼ぶ
「くぴぃー」
「Zzz…………」
「起ーきーろー!!」
天雅は呼んだり揺すったりして起こそうとしている
だが、起きようとしない二匹を見かねた強羅は二匹の耳元に寄り
「二人とも、いい加減起きろ………………………さもないと、天雅に男共が寄り付くぞ」
と、天雅に聞こえないように言うと
「「それはダメーーーっ!!!」」
と叫んで、駿羽と破山は飛び起きた
「うわ!!強羅、今どうやって起こしたんだ!?」
一瞬にして二匹を起こした強羅に、天雅は興味津々で訊ねる
「知りたいか?」
「知りたいっ!!」
小さな子供のように、キラキラとした眼差しを向けられ強羅は一瞬戸惑ったが
「やっぱり秘密だ」
そう言って笑った
「えー!!何でだよー!?」
天雅がそう言っても、強羅は笑って誤魔化すだけだった
「それよりも、天雅」
「何だ?」
「少し話があるんだ……………」
「話?」
少しして、ようやく全員の目が覚めた頃。強羅は話し始めた
「天雅、昨夜のTVは覚えているよな?」
「あ、うん。俺のそっくりさんだろ?」
「お前、本気でそう思っているのか?」
「そうだけど?」
強羅の質問に対し、天雅は迷いも無くけろっと答える
「マスター、自分の事だとは思って無いワケ?」
「だって俺、美形じゃねーし」
自分がどれだけ綺麗な容姿をしているのか自覚が無い天雅は、そう答えた
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