「強羅、マスターって小さい頃どんな感じだった?」




「まぁ……………女の子らしく、可愛くって感じだ」



「へぇー」



「それじゃあ、今とは違ったのか?」



「あぁ、身体も華奢だったしスカートもよく履いてた」




「悪かったな、ゴツくてデカくなって」



天雅は拗ねたようにそっぽを向くが、ポケモン達はそんな姿も可愛く思えた




「昔の天雅も可愛いが、お前は今の方がずっと美人だぞ………………?」




「………ありがと、強羅」


すると、そっぽを向いていた天雅は、強羅の方を振り向いてニコリと小さく笑った




「（やっぱり綺麗だな…………）」



すると強羅は、頬を赤くして見入ってしまう



「どうかしたか?強羅」


自分を見つめている強羅に、きょとんとした顔をする天雅




「なんでも無い…………」



「?」



赤くなって顔を逸らしてしまった強羅を天雅は不思議そうに見ていたが、その時炎神が話し掛けてきた





「なぁ兄者!強羅のことも聞かせてくれ!!」



「強羅のことを?」



「あぁ!」




「確かに、気にはなるね」



「マスター教えてっ!!」






「いいぜー」




「おい………即答か」





「んじゃー、話すぞぉ!」


「人の話聞いてるのか……………」






「あっはっは、聞いてねー」




「もういい、好きにしろ…………」



強羅は少し呆れたようにそう言うと、ため息をついた



「ところで、お前達は強羅の何が聞きたいんだ?」



「性格、とか………」



「とにかく、今では想像出来ないような事」






「性格……………か、まぁおとなしかったぜ。よく泣いたし」



「!!?」



「身長もこんなにデカくなかったし、顔は可愛い方だったな」



「「「「可愛いっ!!?」」」」



天雅の口から飛び出した意外な言葉に、強羅以外のメンバーは驚く






「あと、一人称が………『僕』だったな」





「「「「僕ぅ!!?」」」」




「………………」