長編 1ミリ上空の日々
name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
俺はガラクタで溢れ返っている押入れを見てげんなりした。
使いかけの歯磨き粉や、割れた茶碗、ぐしゃぐしゃの紙束などなど………
さっきは苦し紛れに適当なことを言ったけど、やっぱりこんなガキの部屋にお宝があるわけねえよな。
仲間に聞こえない程度のため息をつく。
そして、その時だった。
「おじさん達、だあれ?」
「「ぎくっ!!!」」
背後から寝ぼけたような声が聞こえた。
俺たちはそろって飛び上がり、ゆっくりと振り返る。
丸々と太った子供が眠たげそうな目をこすりながら、のそのそと起き上がった。
俺は仲間と目配せする。
「お、おじさんたちはちょっと探し物をしてるんだよ!」
「そうそう!探してたら迷ってしまって!でももう出て行くし、坊やは寝ていてくれてかまわないよ!!」
すると、その丸い子供は「なあんだ!そうだったんだあ~!!」と笑う。
俺たちも「そうなんだよ。悪かったね。あははは!」と笑った。
「でも、おじさん達、ぎくって言ったよね?」
「そんな嘘、通用すると思ったか?」
「「へ!!?」」
気がつけば残りの二人も目を覚ましていた。
しまった。
この丸い子供に気を取られている隙に!!
ここで騒がれれば一貫のお終いだ。
忍術学園の教師は腕の立つ者ばかりだから、気がつかれたらタダでは済まない。
お宝は諦めることになるが仕方がない。
この三人を始末して、さっさと逃げよう。
また他の屋敷にでも盗みに入ればいいことだ。
俺はにやりと笑うと、腰の刀を抜いた。
すると、ガキ共が小さく息を飲む音が聞こえた。
「悪いが。おじさん達も捕まるわけにはいかないんでね………」
刀を手に、三人に詰め寄る。
「く、来るな!!」
眼鏡のガキが枕を投げてくるが、俺はそれを軽く払いのける。
徐々に部屋の隅に追い詰め、三人はもうこれ以上下がることができなくなった。
余裕だなと思った。
忍術学園の生徒とは言え、こいつらはまだまだ子供。
しかし、ふと気がつくと、いつの間にやら三人の後ろに少女が立っていた。
歳は三人より幾分上だろう。
髪が長く、闇に浮くような白い肌。
こちらを睨んでいる瞳は真っ暗闇のように黒い。
あれ?
いつの間に部屋に入って来たんだ?
「おい小娘!いつからそこにいた?」
「…………」
しかし、娘は何も答えない。
どういうことだ?
まさかこいつはくノ一で、三人を助けに来たのか?
面倒なことになって来やがった。
月が厚い雲に隠れ、部屋の中は目を凝らさないと見えないほど暗い。
焦燥のせいか、やけに背が冷えていた。
使いかけの歯磨き粉や、割れた茶碗、ぐしゃぐしゃの紙束などなど………
さっきは苦し紛れに適当なことを言ったけど、やっぱりこんなガキの部屋にお宝があるわけねえよな。
仲間に聞こえない程度のため息をつく。
そして、その時だった。
「おじさん達、だあれ?」
「「ぎくっ!!!」」
背後から寝ぼけたような声が聞こえた。
俺たちはそろって飛び上がり、ゆっくりと振り返る。
丸々と太った子供が眠たげそうな目をこすりながら、のそのそと起き上がった。
俺は仲間と目配せする。
「お、おじさんたちはちょっと探し物をしてるんだよ!」
「そうそう!探してたら迷ってしまって!でももう出て行くし、坊やは寝ていてくれてかまわないよ!!」
すると、その丸い子供は「なあんだ!そうだったんだあ~!!」と笑う。
俺たちも「そうなんだよ。悪かったね。あははは!」と笑った。
「でも、おじさん達、ぎくって言ったよね?」
「そんな嘘、通用すると思ったか?」
「「へ!!?」」
気がつけば残りの二人も目を覚ましていた。
しまった。
この丸い子供に気を取られている隙に!!
ここで騒がれれば一貫のお終いだ。
忍術学園の教師は腕の立つ者ばかりだから、気がつかれたらタダでは済まない。
お宝は諦めることになるが仕方がない。
この三人を始末して、さっさと逃げよう。
また他の屋敷にでも盗みに入ればいいことだ。
俺はにやりと笑うと、腰の刀を抜いた。
すると、ガキ共が小さく息を飲む音が聞こえた。
「悪いが。おじさん達も捕まるわけにはいかないんでね………」
刀を手に、三人に詰め寄る。
「く、来るな!!」
眼鏡のガキが枕を投げてくるが、俺はそれを軽く払いのける。
徐々に部屋の隅に追い詰め、三人はもうこれ以上下がることができなくなった。
余裕だなと思った。
忍術学園の生徒とは言え、こいつらはまだまだ子供。
しかし、ふと気がつくと、いつの間にやら三人の後ろに少女が立っていた。
歳は三人より幾分上だろう。
髪が長く、闇に浮くような白い肌。
こちらを睨んでいる瞳は真っ暗闇のように黒い。
あれ?
いつの間に部屋に入って来たんだ?
「おい小娘!いつからそこにいた?」
「…………」
しかし、娘は何も答えない。
どういうことだ?
まさかこいつはくノ一で、三人を助けに来たのか?
面倒なことになって来やがった。
月が厚い雲に隠れ、部屋の中は目を凝らさないと見えないほど暗い。
焦燥のせいか、やけに背が冷えていた。
