長編 1ミリ上空の日々
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俺はもう一歩踏み出す。
「おっ、おい!答えろ!!!」
無言でこちらを睨んでいる娘に向かって刀を向けて怒鳴る。
なんだか、背筋が寒いのに嫌な汗が出る。
「お、おじさん、誰としゃべってるの?」
すると丸い子供がぽかんとした顔で首を傾げた。
「惚けるな!!そこにいるだろ!」
俺はさらに一歩踏み出して、娘を指さす。
三人は俺の指を辿って視線をさまよわせるが、娘に焦点が合っていない。
近づいてみて、娘が来ている白の着物の襟の合わせが左右反対であることに気がついた。
死装束。
何だこれは、どういうことだ……?
俺は気づきたくない答えに至ろうとしていた。
「まさか――――」
よく考えてみたら、俺が刀を抜いて三人に詰め寄っている最中に隣を通ったら、いくらなんでも気がつくはず。
なのに俺も相方も気がつかないうちに、この娘は忽然と現れた。
くノ一ならばそれも可能なのかもしれない。
しかし死装束だけは、どう考えたっておかしい。
そんなことができて、尚且つ死装束を着ているのは、つまり――――
仲間を振り返ると、そいつはがたがたと震えて、娘の方を指さしている。
「あ、あれ、足が…………」
俺はぎくしゃくと振り返る。
そして、恐怖で叫び出しそうになった。
追い詰められた三人は部屋の隅、つまり壁にぴたりと背をつけている状態だ。
その後ろに人の立つ場所なんてない。
俺が三人の後ろに立っていると思った娘は、三人の真上に浮いていて、足元は掻き消えていた。
「ひっ!!!?」
恐怖から来る震えで動けずにいると、娘の口がゆっくりと動いた。
“で て い け”
声が聞こえたわけでもないのに、それはしっかりと理解できた。
「「出たあああぁぁぁ!!!!??」」
俺たちはそう叫ぶと、一目散に部屋を転がり出た。
途中、戸の角に足の小指をぶつけたが痛みにかまっている余裕はない。
庭に走り出て、早く塀を登ろうと考えていた矢先、突然足元が抜ける。
「「あああぁぁぁ―――――」」
どすん。
「おっ、おい!答えろ!!!」
無言でこちらを睨んでいる娘に向かって刀を向けて怒鳴る。
なんだか、背筋が寒いのに嫌な汗が出る。
「お、おじさん、誰としゃべってるの?」
すると丸い子供がぽかんとした顔で首を傾げた。
「惚けるな!!そこにいるだろ!」
俺はさらに一歩踏み出して、娘を指さす。
三人は俺の指を辿って視線をさまよわせるが、娘に焦点が合っていない。
近づいてみて、娘が来ている白の着物の襟の合わせが左右反対であることに気がついた。
死装束。
何だこれは、どういうことだ……?
俺は気づきたくない答えに至ろうとしていた。
「まさか――――」
よく考えてみたら、俺が刀を抜いて三人に詰め寄っている最中に隣を通ったら、いくらなんでも気がつくはず。
なのに俺も相方も気がつかないうちに、この娘は忽然と現れた。
くノ一ならばそれも可能なのかもしれない。
しかし死装束だけは、どう考えたっておかしい。
そんなことができて、尚且つ死装束を着ているのは、つまり――――
仲間を振り返ると、そいつはがたがたと震えて、娘の方を指さしている。
「あ、あれ、足が…………」
俺はぎくしゃくと振り返る。
そして、恐怖で叫び出しそうになった。
追い詰められた三人は部屋の隅、つまり壁にぴたりと背をつけている状態だ。
その後ろに人の立つ場所なんてない。
俺が三人の後ろに立っていると思った娘は、三人の真上に浮いていて、足元は掻き消えていた。
「ひっ!!!?」
恐怖から来る震えで動けずにいると、娘の口がゆっくりと動いた。
“で て い け”
声が聞こえたわけでもないのに、それはしっかりと理解できた。
「「出たあああぁぁぁ!!!!??」」
俺たちはそう叫ぶと、一目散に部屋を転がり出た。
途中、戸の角に足の小指をぶつけたが痛みにかまっている余裕はない。
庭に走り出て、早く塀を登ろうと考えていた矢先、突然足元が抜ける。
「「あああぁぁぁ―――――」」
どすん。
