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大切な存在



辺りも暗く皆も寝静まった頃、総悟は俺の自室へとやってきた


俺の心境なんて何も知らずに穏やかな表情で


「…土方さん」


名を呼ばれるのと同時に布団に押し倒され、視界に総悟が映る


目を閉じれば、耳元まで寄せられた唇から息が漏れ、熱い


このまま流されてしまいそうになる


だが、此処で離れなければこの関係を絶つ事は出来ない


着流しを脱がしに掛かろうとする総悟の躯を両手で引き離すとあっさり距離が出来た


「…総悟、もう終わりにしよう」


顔を見て言うことは出来なくて俯きながら伝える


一瞬にして出来た沈黙


相手がどんな表情で何を考えてるのか俯いている俺にはわからない


黙り込んでいる総悟の顔を恐る恐る覗けば、予想と違って無表情だけど悲しげな表情


「総悟…?」


もう一度名を呼べば、いつもの総悟に戻っていて俺の上から退いた


そのまま黙り込んでしまうかと思えば、意を決したような目と視線が重なる

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