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May

クラスで炎上していた話題も帰りのHRの頃には徐々に静まりつつあったが、また引っ張り出した奴がいた

「土方せんせー」

「なんだ?」

「この前街で見かけたんですけど、先生の彼女って沖田くんに似てませんか?」

クラスメートの一人が口にした瞬間、冷静でポーカーフェイスを気取っている土方の表情が崩れた

口をパクパクと開き、みるみる顔を紅く染める土方

疑いが確信になった瞬間

「沖田さんに似てるってまさかミツバさんとかですかね?」

山崎が小声で沖田に言うもんだから頭を叩いてやる

そんな事実は認めたくはない

視線を山崎から土方に戻せば必死に弁解しようとしていたが話題は更に盛り上がっていた

「沖田くんの親戚とか?」

「そういや総悟だけ名前呼びしてたなぁ」

「ば、そんなんじゃねェって言ってんだろうが!!」

慌てふためく土方に沖田は苛々を隠しきれない

何より居心地が悪い

「土方先生、もうHR終わりやしたよね?」

鞄を手に取り静かに立ち上がると教室を出た

土方が教室内を制止し、後を追ってくる

すぐに距離は埋まり腕を掴まれ人の居ない教室に連れ込まれた

「…なにするんでィ!!」

咄嗟に掴まれた手を振り払う

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