メギド72のSS置き場
愛しいソロモンさんのために栄養満点のスープを作る。鍋をぐるぐると混ぜながら、ナイフを持って隠し味の赤を少々。薄いクリーム色だったスープに赤の点が一瞬入って、すぐに混ざって分からなくなる。このスープもソロモンさんの口に入ればソロモンさんの体に溶け込んでソロモンさんの一部になる。私のスープが、私の一部がソロモンさんと一緒になる、考えただけで歓びが湧き上がってくる。
ただのヴィータであるあなたはいつか私を置いていくだろう。あなたが死んだら私も追いかけたいけど優しいあなたは悲しむから。だから、こうしてせめて私の一部だけでもあなたと一緒に連れて行ってもらうのだ。
あぁでも、歓びに霞む僅かな痛みに傷口を見る。そこから流れ出る血はソロモンさんになれるけど、私は"私"でしかない。私は自分の血液に少し嫉妬を覚えた。
ただのヴィータであるあなたはいつか私を置いていくだろう。あなたが死んだら私も追いかけたいけど優しいあなたは悲しむから。だから、こうしてせめて私の一部だけでもあなたと一緒に連れて行ってもらうのだ。
あぁでも、歓びに霞む僅かな痛みに傷口を見る。そこから流れ出る血はソロモンさんになれるけど、私は"私"でしかない。私は自分の血液に少し嫉妬を覚えた。
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