出会い~
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気になる奴がいた。
うなじを隠すように伸びたストレートの黒髪。
透き通った白肌、線の細い輪郭。
黒縁の眼鏡を掛け、よく先生と話している所から一見真面目なように見えるが、ふと見ると右耳には黒いピアスがついている。
それに…
(今日は、噛み跡…)
規則を忠実に守った制服の襟から少し見える首筋。そこにはキスマや噛み跡、傷などが毎日のようにできていた。
(いったい何を隠してんだか)
古宮 玲(こみや れい)。
不思議と目で追ってしまう奴だった。
ーーーーーーーーー
「暁斗ー、購買行こうぜ」
「おー」
俺の名前は古川 暁斗(ふるかわ あきと)。
今年の春に入学した高校1年生だ。
で、こいつが白石 迅(しらいし じん)。
同じバスケ部でクラスメイト。高校の友達の1人だ。
迅「そういえば今日の練習無くなったらしいぜ」
暁斗「え?そうなのか」
迅「せっかくだからバスケ部でどっか行くかー」
暁斗「おお、いいな」
話をしながら購買に向かう途中、とんでもない噂が耳に飛び込んできた。
「1年6組の古宮ってやつ、金払えば抱かせてくれるらしいぜ」
暁斗(…?!古宮って、あの古宮か!!??)
古宮玲。俺が今気になっている奴だ。
(恋愛的にではない、人間として…だと思う)
「はー?なんだそれ。わざわざ金払ってオトコ抱くのかよ」
「いやいや、それがハマるとオンナよりいいらしいぞ」
「それに見ればわかるが、結構いい顔してる」
「なんだお前、買ってみたいのか?笑」
「ああ…ちょっと気になってる」
「はあ?マジかよwwそんなに飢えてんのかお前」
嘘だろ…でも確かに、誰かに抱かれてると思えば、あの首筋の痕もつじつまが合う。
迅「おい聞いてるか?暁斗ー」
暁斗「あ、ああ悪い。ちょっと考え事を…」
迅「ちゃんと聞いとけよー笑」
「バスケ部でどこに行くかって話…」
暁斗(やばい、気になる)
ーーーーーーーーー
…結局話しかけられなかった。
古宮は俺の斜め前の席に座ってる。
暁斗(くっそ、タイミングはあったのに)
あいつは授業が終わると先生のとこに質問行くことが多かったし、いざ話しかけようとすると微かに見える痕が気になってしまう。
そもそも話しかけるったってどうやって?
全員の前で「金貰って抱かれてるってまじ?」とか聞けるわけねえだろ。
迅「おい暁斗?大丈夫かー」
暁斗「じ、迅…。悪い、大丈夫だ」
迅「ならいいけどよ、行こうぜ」
暁斗「おう」
話しかけるなら誰もいなくなった放課後とかか、とは思ったが、あいつは先生と話してるみたいだし、今日は大人しく帰ろう。
そう考えながら廊下を出て歩き始めると、教室のドアから、さっきまで古宮と話していた先生が出てくるのがわかった。
暁斗(今…なら、もしかしたら)
暁斗「悪い!今日俺急用入ったからパス!!」
迅「はあ?なんだ突然…っておい」
暁斗「埋め合わせはするからーーー」
気づいたら俺は教室に向かって走り始めていた。
正直、なぜあいつのことがこんなに気になっているのか、俺にはわからない。
ただ、頭よりも先に身体が動いてしまっていたんだ。
暁斗「はあ、はあ…」
教室に着いた俺は辺りを見回す。
静かな教室で、古宮だけが机でノートをまとめている。
古宮「古川くん?どうしたの?」
ドキッ
少し高めの、甘さを含んだ声が響く。
暁斗(ドキってなんだドキって…!)
暁斗「い、いや…実は古宮…くん?に聞きたいことがあって」
古宮「聞きたいこと?いいよ」
暁斗「あー、えっと…噂で聞いたんだけど…」
「金払えば抱かせてくれるって本当か?」
なんのオブラートも包まずに言っちまった…。
古宮「…」
暁斗「…」
おいどうすんだこの雰囲気!!
そりゃそうだよな!突然話しかけてきたかと思えば良くない噂の話とか!意味わかんねえよな!
暁斗「わ、悪い…わすれてく」
古宮「本当…」
暁斗「は?」
古宮「本当、って言ったらどうする?」
古宮は席を立って少しずつこちらに歩いてくる。
古宮「古川くんさ…よく僕のこと見てるけど、なんで?」
「教えて欲しいな」
to be continued…
うなじを隠すように伸びたストレートの黒髪。
透き通った白肌、線の細い輪郭。
黒縁の眼鏡を掛け、よく先生と話している所から一見真面目なように見えるが、ふと見ると右耳には黒いピアスがついている。
それに…
(今日は、噛み跡…)
規則を忠実に守った制服の襟から少し見える首筋。そこにはキスマや噛み跡、傷などが毎日のようにできていた。
(いったい何を隠してんだか)
古宮 玲(こみや れい)。
不思議と目で追ってしまう奴だった。
ーーーーーーーーー
「暁斗ー、購買行こうぜ」
「おー」
俺の名前は古川 暁斗(ふるかわ あきと)。
今年の春に入学した高校1年生だ。
で、こいつが白石 迅(しらいし じん)。
同じバスケ部でクラスメイト。高校の友達の1人だ。
迅「そういえば今日の練習無くなったらしいぜ」
暁斗「え?そうなのか」
迅「せっかくだからバスケ部でどっか行くかー」
暁斗「おお、いいな」
話をしながら購買に向かう途中、とんでもない噂が耳に飛び込んできた。
「1年6組の古宮ってやつ、金払えば抱かせてくれるらしいぜ」
暁斗(…?!古宮って、あの古宮か!!??)
古宮玲。俺が今気になっている奴だ。
(恋愛的にではない、人間として…だと思う)
「はー?なんだそれ。わざわざ金払ってオトコ抱くのかよ」
「いやいや、それがハマるとオンナよりいいらしいぞ」
「それに見ればわかるが、結構いい顔してる」
「なんだお前、買ってみたいのか?笑」
「ああ…ちょっと気になってる」
「はあ?マジかよwwそんなに飢えてんのかお前」
嘘だろ…でも確かに、誰かに抱かれてると思えば、あの首筋の痕もつじつまが合う。
迅「おい聞いてるか?暁斗ー」
暁斗「あ、ああ悪い。ちょっと考え事を…」
迅「ちゃんと聞いとけよー笑」
「バスケ部でどこに行くかって話…」
暁斗(やばい、気になる)
ーーーーーーーーー
…結局話しかけられなかった。
古宮は俺の斜め前の席に座ってる。
暁斗(くっそ、タイミングはあったのに)
あいつは授業が終わると先生のとこに質問行くことが多かったし、いざ話しかけようとすると微かに見える痕が気になってしまう。
そもそも話しかけるったってどうやって?
全員の前で「金貰って抱かれてるってまじ?」とか聞けるわけねえだろ。
迅「おい暁斗?大丈夫かー」
暁斗「じ、迅…。悪い、大丈夫だ」
迅「ならいいけどよ、行こうぜ」
暁斗「おう」
話しかけるなら誰もいなくなった放課後とかか、とは思ったが、あいつは先生と話してるみたいだし、今日は大人しく帰ろう。
そう考えながら廊下を出て歩き始めると、教室のドアから、さっきまで古宮と話していた先生が出てくるのがわかった。
暁斗(今…なら、もしかしたら)
暁斗「悪い!今日俺急用入ったからパス!!」
迅「はあ?なんだ突然…っておい」
暁斗「埋め合わせはするからーーー」
気づいたら俺は教室に向かって走り始めていた。
正直、なぜあいつのことがこんなに気になっているのか、俺にはわからない。
ただ、頭よりも先に身体が動いてしまっていたんだ。
暁斗「はあ、はあ…」
教室に着いた俺は辺りを見回す。
静かな教室で、古宮だけが机でノートをまとめている。
古宮「古川くん?どうしたの?」
ドキッ
少し高めの、甘さを含んだ声が響く。
暁斗(ドキってなんだドキって…!)
暁斗「い、いや…実は古宮…くん?に聞きたいことがあって」
古宮「聞きたいこと?いいよ」
暁斗「あー、えっと…噂で聞いたんだけど…」
「金払えば抱かせてくれるって本当か?」
なんのオブラートも包まずに言っちまった…。
古宮「…」
暁斗「…」
おいどうすんだこの雰囲気!!
そりゃそうだよな!突然話しかけてきたかと思えば良くない噂の話とか!意味わかんねえよな!
暁斗「わ、悪い…わすれてく」
古宮「本当…」
暁斗「は?」
古宮「本当、って言ったらどうする?」
古宮は席を立って少しずつこちらに歩いてくる。
古宮「古川くんさ…よく僕のこと見てるけど、なんで?」
「教えて欲しいな」
to be continued…
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