入学試験
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『大丈夫?立てる?!』
まずは割と近くにいた女の子に話しかけた。
「…あ…足をひねったみたいで…」
この回答は難しい、といった意味合いだろう。
私は女の子の足を見つめ、周りの腰を抜かしている受験生との距離とギミックの距離を見る。
『わかった!私の背中に乗って!
しっかりつかまってね!』
女の子に背中を向けると、おずおずと私に身を預ける。
私は駆け出し、斜め前に倒れ込んでいた、紫色の小さい男の子を走りながら抱きかかえた。
『ごめん!有無を言わさず抱きかかえちゃった!
二人ともギミックからちょっと離れたところに下ろすけど、大丈夫!?』
まだ、ギミックの周りには何人か残っていた。
「ここは天国か…?オイラ死んじまったのか…?」
かわいそうに、私が抱きかかえている男の子はギミックの恐怖からか錯乱してしまっているようだ。
「私の個性、盾なの…!
直接踏み潰されたりしなければ大丈夫だと思う…!ありがとう…」
ぎゅっと私の肩を握る力が強くなったので、後ろを振り返り笑顔を見せる。
『後で治してあげるから、それまでしっかりね!』
二人をギミックから少し離れたところに下ろす。
ここなら最悪瓦礫が飛んでくるかもしれない、と行ったところだろう。
『私戻るから!』
ギミックの場所まで走り出す。
『〜♩』
私は身体強化を歌に乗せて、自分を強化する。
これで幾分か自分の身体能力が強化されるはずだ。
短い歌だったので、効力が短いだろう。
『速攻で救助する…!』
まずはギミックが目の前まで迫っている、金髪の男の子を救助する。
「ウェ、ウェ〜イ」
なんだかよく分からない言葉を発していたが、今は構っていられるほどの時間がない。
『ごめんね!緊急なので!』
なんだか話しかけてもダメそうだったので、有無を言わさず前で男の子を抱きかかえた、俗に言うお姫様だっこという抱え方になってしまった。
身体強化をした為、かなりの速さで移動をすることができ、男の子を大丈夫そうな場所へ下ろす。