入学試験
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どんどん仮想敵を体術で倒していき、街を走り回る。
さすがに汗が額に滲み、顎にかけて滴り落ちる。
広場のような所に出ると、瓦礫と仮想敵の部品だらけだった。
受験生の数も結構多い。
今私のポイント数は33P…もう数分で受験が終わるとなるとあと数機倒しておきたいかな…。
そう思って、見通しの良い広場は後にしようとした瞬間、地面がグラグラと揺れ、何かが崩れる大きい音が後ろからした。
後ろを見ると、ビル20階近くはありそうな敵が現れた。
『あれがギミック…!』
ポイントは0Pのお邪魔虫的な敵だ。
それにしても大きすぎ…!!
ギミック出現によって足を止めて観察をしてしまっていると、ギミックがビルを殴りその破片がこちらにも飛んでくる。
危な!と左に避けると、目の前に破片がすごい音を立てて落ちる。
『いや、これ直撃したらただごとじゃないよね…』
口元をヒクヒクと動かして、できるだけギミックに近づかないように他の受験生と同じ方向に行こうとする–––つもりだった。
私の視界の端に何人か腰を抜かし動けなくなっている受験生の姿があった。
私のポイントは33P、確実に合格を狙うためには後数機倒しておきたい。
それに遊泳高校に受験してくるくらいだから、それなりの個性であったり運動神経があるのだろう。
大丈夫だろう…、私の理性はそう思った。
だけれど、足はギミックの方を向き、思わず駆け出していた。