入学試験
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筆記は何とか大丈夫そうかな…。
模試でA判定を受けていたとはいえ、雄英高校の入試問題はかなり難しかった。
さすが超難関高校だ。
実技試験の為にジャージに着替え、髪を三つ編みにして、それを輪っかする。
よくお母さんが私に結ってくれていた髪型で、気合を入れる時は絶対にこれだ。
準備が終わり、指定された演習場に向かう。
演習場には仮想敵が配置していて、個性を使って行動不能にするというものだ。
いや、めちゃくちゃ広い!
目の前にした仮想演習場は完全に街だった。
さすが、雄英高校。
プロヒーローを輩出しているだけあって、設備は完璧だ。
私、やっぱりここで学びたい!と思え、より頑張ろうと意気込む。
目を閉じて胸に手を置く。
《ハイ スタートー!》
とプレゼントマイクの声が聞こえ、私はスタートダッシュをした。
が、他の受験者が動く気配がせず後ろを振り向くと、ぽかーんといった表情をしている人が大多数だった。
《どうした!実戦じゃカウントなんざねえんだよ!》
ああ、よかった。スタートしてよかったんだよね。
出だしは好調のようだ。
このまま仮想敵を見つけよう!とビルのかどを曲がると目の前に仮想敵が現れた。
《標的補足‼︎》
その言葉と共に仮想敵が私をめがけて攻撃を繰り出してくる。
『まずは小手調べ!』
ダンっと片足でジャンプし、そのまま踵落としをかます。
装甲がバラバラと剥がれ、機械の繋ぎ目を狙って、また足技を繰り出す。
ヒーローを目指そうと決めた時、私は近所にあったカンフー教室に習い始めた為、攻撃スタイルがそれを基盤としている。
特に足技を繰り出すことが多い。
体が小さい私は腕を鍛えようとしても限界がある。
それを悩んでいた時、足の力は腕より3倍もあると師範代から教えてもらい足技を主に鍛え始めたのがきっかけだ。
『よーし、いい調子!』
個性を使って仮想敵を倒すよりも、なるべく今回は個性を使わずに体術のみで合格したい。
個性が使えなくなった状況でも、現場を切り抜ける力がなければ、プロヒーローになんてなれるわけないと思ったからだ。