圧倒的、悪意
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全速力で走ってようやく広場が見えてきた。
そこにはクラスの人が何人かとオールマイトにヴィランがいた。
ボロボロになった相澤先生を見つける。
先生!!!
より足をはやめると、隣で爆発音が聞こえ風が巻き起こる。
爆豪くんと切島くんがヴィランに向かって飛び込んだ。
そっちは任せた!!!
私は相澤先生を治さないと!!
相澤先生の方に走りながらチラッと見ると、轟くんも到着したようだ。
『相澤先生!!私の声が聞こえますか!?
聞こえたら手を上げて下さい!!』
梅雨ちゃんが背負った相澤先生は、ほぼ意識がない状態だと見受けられる。
私を薄い目で見たが、また目を閉じてしまった。
入り口な移動しつつ、私は相澤先生に触りながら治癒の歌を歌う。
治れ!!!!!!
入り口近くまで来ると、13号が横たわっているのも確認できた。
『梅雨ちゃん!!!2人を並べて寝かせて!!!!』
2人同時に治癒はやったことがない。
しかし、やらないと2人が!!!!
私は全力を使って、2人を治癒する。
その間、後ろから凄まじい音が聞こえる。
オールマイトが戦ってくれているんだ。
私はこの2人を助ける!!
より力を入れて治癒をする。
喉が枯れてきた、頭が重たい。
地面にパタパタと血が垂れ、喉の方に鉄の味が伝ってくる。
ドガァンという大きい音が聞こえ、軽く後ろを見ると天井に大きな穴が開いていた。
オールマイトは無事!?
そう思い、思わず手を止めて振り向いてオールマイトの無事を確認する。
どうやら無事のようだ。
しかし何やら様子がおかしい。
両親の最後がチラチラと見え隠れする。
死神のような、黒い影が見えるような気がする。
きっと個性の多用のせいで目も悪くなっているのだろう。
デクくんも異変を感じ取ったのかオールマイトの前に飛び出していく。
平和の象徴だ。
唯一無二の伝説的存在だ、負けるはずはない。
しかし、何故だか分からないけど、私は思わず手すりの上に立ち、思い切り個性を使っていた。
ヴィランよ、全員…
『止まれ!!!!!!!!!』
すると広場にいた全員のヴィランが動きを止める。
ばっと私の方をヴィランの親玉が見つめる。
あのガキ…、そう呟いた気がした。
「1-A クラス委員長!飯田天哉!!
ただいま戻りました!!!」
後ろには飯田くんとプロヒーロー達が立っていた。
安心して視界が緩む。
その瞬間、喉がカッと熱くなり、思わず咳き込むと右手にベットリと赤い血がかなりの量付着した。
『あー…個性使いすぎちゃった…』
地面に着地してフラフラ歩き、私は体に力が入らなくなりそのまま倒れた。
「サナ!!!!!」「サナちゃん!?」
みんなの心配する声がだんだんと遠ざかっていく感覚がした。