圧倒的、悪意
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「今日のヒーロー基礎学だが…
俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることとなった
災害水難、なんでもござれ、人命救助訓練だ!」
人命救助かあ。
今日の朝も爆豪くんに訓練を付き合ってもらってしまった。
未だに停止の歌が上手く使えない。
んん、と喉の調子を確かめる。
ワイワイと騒ぐみんなを相澤先生がピシャリと静める。
今回のコスチューム着用は各自の判断で構わないという。
動きやすさはジャージが良いけど、個性を使うってなったらやっぱりコスチュームが良いかなあ。
コスチュームへ着替え、バスに乗って訓練場に向かう為、バス前並ぶ。
次々と乗り込んでいき、私もその流れに続いていく。
前から順に続いていくので空いている場所を探す。
『隣いいかな?』
轟くんの隣が空いていたので、許可を得て座ろうとする。
「あぁ…」
一度だけこちらを向き、眠そうな顔をして窓際を向いてしまった。
前の方に座っているみんながワイワイと騒ぎながら個性の話をしている。
「でも派手で強ぇっつったらやっぱ轟と爆豪だなあ!」
切島くんがいうと前の席に座っている爆豪くんに視線がいく。
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなそ」
「んだとコラ出すわ!!!」
梅雨ちゃんがそういうと爆豪くんは席を立ち上がり抗議する。
「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだ性格と認識されるってすげえよ」
と上鳴くんが言うと爆豪くんは今にも爆発しそうなぐらい怒っている。
『でも爆豪くんってポメラニアンみたいで可愛いから、キャラクターとかにしたら人気でそうだよね〜』
そう私は独り言で呟いたつもりだったが、バスの車内に響いていたようでみんなが爆笑しだす。
「サナあんたなに言ってんの!」
そう言って振り返った響香ちゃんも抑えきれずに爆笑している。
「ポ!!!ポメラニアン!!!!
爆豪ちゃん、可愛いでちゅね〜!!!!」
瀬呂くんあたりが爆豪くんを煽りに煽りまくる。
「お、お前今度覚えてろよ…??」
振り返って私を睨みつける爆豪くんはかなり目がつり上がっていた。
『私バカにしたりしてないよ!?』
「うるせぇ…」
隣の轟くんはモゾモゾと動き、そう言うと私の右肩にズシっと重みが乗った。
轟くんが私の肩に頭を置いていた。
疲れているのかな…?
寝ている人が私の肩を使っているということで、ピシャリと固まり大きく息をしづらくなる。
爆豪くんはそれを見てよりシワを寄せて前に向き直した。
「もう着くぞ、いい加減にしとけよ…」
前の席から相澤先生が声をかけるとみんなは一斉に静かになった。
プシューとバスが停車する。
『あの、轟くん着いたよ?』
左手で轟くんの体を揺すると、ん…と声をもらし目をゆっくりと開ける。
「悪りぃ…」
まだ眠そうな顔をしているが体の位置を元に戻してくれた。
みんな次々と下車して訓練場の全貌を見つめる。
『お、大きい…!』
「すっげー!!!!USJかよ!?」
さすが雄英というところであろう、色々な災害パターンが用意されたウソの災害や事故ルームというらしい。