委員長決め
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「急で悪いが、君らに学級委員長を決めてもらう」
「「「「学校っぽいのきたー!!!」」」」
相澤先生が教卓に立ち、そう告げるとみんなが大盛り上がりし、私が私がと手を上げる。
手を上げていないのは私だけくらいだろうか。
「静粛にしたまえ!!!
これは投票で決めるべき議案!!!!」
そう言って自身もビシッと手を上げながら飯田くんが発案する。
投票、みんな自分に入れるだろうなあ。
投票することになり、票を開示するとデクくんに三票、百ちゃんに二票入っており、委員長と副委員長が決まった。
「僕に一票入れてくれたのは誰だーーー!?!
落選してしまったが、誰だか分からない人よ、ありがとうー!!!」
飯田くんがクラス中に響く声で感謝の気持ちを伝えている。
飯田くんに票を入れたのは私だ。
飯田くんはかなり真面目だし、全員のことを気にかけている人だと思う。
きっと委員長に向いていた。
んー残念。
「サナさん、今日はお弁当じゃありませんの?」
『そうそう、昨日の夜ご飯はカレーだったから朝お弁当作らなきゃだったんだけど時間なくて…
だから食堂行こうと思って』
百ちゃんが残念そうに話しかけてきたので、ごめんねと謝りを入れる。
「サナちゃーん!今日食堂なんだ?
俺たちも行くから、一緒に行こうぜ!」
食堂に向かって歩いていくと後ろから声をかけられ、上鳴くん、切島くん、瀬呂くん、爆豪くんがいた。
『朝お弁当作れなくて、初めて食堂使うんだ〜』
合流して、みんなで食堂に向かう。
「そういえばサナ0票だったけど、誰かに入れたのか?」
隣にいた切島くんが思い出したように言ってくる。
『うん、飯田くんに投票したよ』
「「「え!!!」」」
そういうと上鳴くん、切島くん、瀬呂くんが驚いたようにこちらを向き、先頭を歩いていた爆豪も少しこちらを見る。
『そんなに驚くことかな?
凄く委員長向きだと思ったんだけど』
上鳴くんはサナちゃんに投票してもらって飯田羨ましいわーなどと言っていた。
『何食べよう……』
普段あまり外食とかしない分、何にしようか悩んでしまう。
本日のパスタ、ほうれん草とベーコンのバター醤油パスタと書いてあってそそられたのでそれに決めた。
「サナちゃーん!こっちこっち!」
上鳴くんがブンブンと手を振り、ここだよっと私を呼ぶ。
上鳴くんの向かいには瀬呂くんと切島くんが座っており、その隣は知らない人が座っている。
上鳴くんがポンポンと隣の席の椅子を叩き、座ってと言う。
すると横から出てきた爆豪くんがその席に座ってしまったので、その爆豪くんの隣に座る。
「なんだよー爆豪ー!」
「別にどこ座ろうがいいだろうがよ」
トレーを置いて、お邪魔するねと言って席について食事を始めた。
『爆豪くんの麻婆豆腐、赤すぎない?
なんかちょっと怖いね…』
隣のトレーを見るとマグマのような麻婆豆腐があった。
パクパクと食べていく爆豪くんを見て、凄いなと思った。
「おらよ」
『え?いらないよ、怖いもん』
スプーン一杯分の麻婆豆腐をこちらに向けてきて、首を振る。
しかしニヤニヤと悪そうな笑みを浮かべながら、スプーンを下げようとしない。
『麻婆豆腐が怖いのか、爆豪くんが怖いのか分からなくなってきたよ…』
スプーンをずいずいと近づけてくる爆豪くんに、思わず口を開いてしまう。
『!!!!!!!』
口を押さえて辛さに悶える。
ニヤニヤする爆豪くんにじっと私を見つめる3人。
「爆豪、お前ってほんと…」
上鳴くんの呆れたような声が聞こえる。
ようやく私は飲み込むことができ、ヒーヒーと息をする。
『爆豪くんって優しいところあるけど、基本いじわるだよね』
水をぐっと飲み、涙目で睨む。
「は!?コイツが優しい!?」
瀬呂くんがありえねー!というように切島くんとゲラゲラ笑う。