戦闘訓練
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『ここ私の家』
マンションの鍵を開けて、どうぞと爆豪くんを招く。
「……じゃまする」
嫌々そうではあるがやはり育ちは悪くないようで、人の家に上がる時の常識はあるようだ。
オラオラぶっているが、素直な良い子だと私は思った。
『私の家、誰もいないから楽にしてくれていいよ〜』
そう言って鍵を閉め、靴を脱いで揃えると爆豪くんが、は?と言った。
後ろを振り向くと豆鉄砲を喰らったような顔をしている。
『ん?なんかおかしなこと言った?』
そういうとため息をつかれ、爆豪くんは無言でリビングまで歩いて行った。
『テレビとか好きなようにしてくれて構わないよ〜
すぐ作っちゃうね』
「…あぁ」
一時期スパイスカレーにハマって大量にスパイスが家にあった。
お兄ちゃんはあまりスパイスカレーが好きじゃないので、私1人の時しかスパイスカレーは作らない。
と言っても私が作るものはどんなに嫌いな食材を使っていても笑顔で完食して、おかわりもしようとするのだが。
でも、スパイスカレーを少量作るのは難しくてどうしても1人では多い量を作り上げてしまうのだ。
こんな時食べてくれる人がいたら、と思っていたのでちょうど良かった。
誰かと食べる方が食事も美味しく感じられるしね。
チラリと爆豪くんを見るとソファからツンツンとした髪の毛が見える。
人気ヒーロー達が出演しているバラエティ番組を見ているらしい。
バラエティ系に特化しているヒーローやら、格闘ヒーローやらごちゃ混ぜの番組だ。
あとはちょっと煮込むだけ…と!
『あとは煮込むだけだから待っててね!』
そういうとあぁ、と小さく返事が聞こえた。
私はリビングと繋がっている和室へ行き、お母さんとお父さんに挨拶をする。
今日は爆豪くんも来ているので、手を合わせ、目を閉じて心の中で何があったか話をしていた。
「それ、お前の両親か?」
後ろから急に声をかけられ、びくりと肩を揺らす。
『びっくりした、そうだよ。
私の両親』
振り返ると爆豪くんは両親の写真をじっと見つめる。
「お前の親、ヒーローだったんだな」
個別写真の真ん中にヒーロースーツを着た2人の写真も飾っていたのでそれを見たのだろう。
『そう、2人とも雄英出身のプロヒーローだったんだよ』
ニコッと笑うと爆豪くんは何を考えているか分からない表情をしていたが、私の隣に正座した。
「…挨拶してもいいんか」
『え!嬉しい!ぜひぜひ!
お母さんもお父さんも喜ぶよ!いつも私の話聞くくらいだから!』
どうぞどうぞと座布団を譲る。
爆豪くんは瞳を閉じて、静かに両手を合わせる。
横からそっと見ていたけれど、なんだかそれがとても綺麗で、とても嬉しくて、私の目から思わず涙がぽろっとこぼれ落ちてしまった。
幸い、爆豪くんは目を閉じていて気づいていない。
ティッシュティッシュとリビングにそろりと向かおうとすると、爆豪くんに手首を掴まれる。
「無理やり止めるのは体に悪りぃんじゃなかったかよ?」
良い子だと言ったが前言撤回、意地悪だ。
私が言った言葉をそのまま返してきた。
「親だって子どもが目の前で泣かれちゃ心配だろうよ」
と言って顎で両親の写真を指す。
『そう、だね…お母さん、お父さん。
私、雄英高校で楽しくやってるよ、友達は沢山できたし、毎日学ぶことも沢山ある。
強い個性だったり、色んな個性を持ってる子とも出会えたし、無理やりだけど…家に遊びに来てくれる友達もできたよ。
みんなヒーローになろうと必死だし、ライバルだけど……でも私はライバルでありながら高めていける仲間でありたい。
私が気付けないことを気付いたり、指摘し合って高め合っていきたい。
自分の限界を越えて見せるから、見ててね』
手を合わせ、よし!と気持ちを入れるため両頬を軽く叩く。
『爆豪くん!ありがとう!』
「………おう」
そろそろカレーができたはず、とリビングに向かう。
鍋をかき混ぜ、味見してみるとちょうどいいトロミだった。
マンションの鍵を開けて、どうぞと爆豪くんを招く。
「……じゃまする」
嫌々そうではあるがやはり育ちは悪くないようで、人の家に上がる時の常識はあるようだ。
オラオラぶっているが、素直な良い子だと私は思った。
『私の家、誰もいないから楽にしてくれていいよ〜』
そう言って鍵を閉め、靴を脱いで揃えると爆豪くんが、は?と言った。
後ろを振り向くと豆鉄砲を喰らったような顔をしている。
『ん?なんかおかしなこと言った?』
そういうとため息をつかれ、爆豪くんは無言でリビングまで歩いて行った。
『テレビとか好きなようにしてくれて構わないよ〜
すぐ作っちゃうね』
「…あぁ」
一時期スパイスカレーにハマって大量にスパイスが家にあった。
お兄ちゃんはあまりスパイスカレーが好きじゃないので、私1人の時しかスパイスカレーは作らない。
と言っても私が作るものはどんなに嫌いな食材を使っていても笑顔で完食して、おかわりもしようとするのだが。
でも、スパイスカレーを少量作るのは難しくてどうしても1人では多い量を作り上げてしまうのだ。
こんな時食べてくれる人がいたら、と思っていたのでちょうど良かった。
誰かと食べる方が食事も美味しく感じられるしね。
チラリと爆豪くんを見るとソファからツンツンとした髪の毛が見える。
人気ヒーロー達が出演しているバラエティ番組を見ているらしい。
バラエティ系に特化しているヒーローやら、格闘ヒーローやらごちゃ混ぜの番組だ。
あとはちょっと煮込むだけ…と!
『あとは煮込むだけだから待っててね!』
そういうとあぁ、と小さく返事が聞こえた。
私はリビングと繋がっている和室へ行き、お母さんとお父さんに挨拶をする。
今日は爆豪くんも来ているので、手を合わせ、目を閉じて心の中で何があったか話をしていた。
「それ、お前の両親か?」
後ろから急に声をかけられ、びくりと肩を揺らす。
『びっくりした、そうだよ。
私の両親』
振り返ると爆豪くんは両親の写真をじっと見つめる。
「お前の親、ヒーローだったんだな」
個別写真の真ん中にヒーロースーツを着た2人の写真も飾っていたのでそれを見たのだろう。
『そう、2人とも雄英出身のプロヒーローだったんだよ』
ニコッと笑うと爆豪くんは何を考えているか分からない表情をしていたが、私の隣に正座した。
「…挨拶してもいいんか」
『え!嬉しい!ぜひぜひ!
お母さんもお父さんも喜ぶよ!いつも私の話聞くくらいだから!』
どうぞどうぞと座布団を譲る。
爆豪くんは瞳を閉じて、静かに両手を合わせる。
横からそっと見ていたけれど、なんだかそれがとても綺麗で、とても嬉しくて、私の目から思わず涙がぽろっとこぼれ落ちてしまった。
幸い、爆豪くんは目を閉じていて気づいていない。
ティッシュティッシュとリビングにそろりと向かおうとすると、爆豪くんに手首を掴まれる。
「無理やり止めるのは体に悪りぃんじゃなかったかよ?」
良い子だと言ったが前言撤回、意地悪だ。
私が言った言葉をそのまま返してきた。
「親だって子どもが目の前で泣かれちゃ心配だろうよ」
と言って顎で両親の写真を指す。
『そう、だね…お母さん、お父さん。
私、雄英高校で楽しくやってるよ、友達は沢山できたし、毎日学ぶことも沢山ある。
強い個性だったり、色んな個性を持ってる子とも出会えたし、無理やりだけど…家に遊びに来てくれる友達もできたよ。
みんなヒーローになろうと必死だし、ライバルだけど……でも私はライバルでありながら高めていける仲間でありたい。
私が気付けないことを気付いたり、指摘し合って高め合っていきたい。
自分の限界を越えて見せるから、見ててね』
手を合わせ、よし!と気持ちを入れるため両頬を軽く叩く。
『爆豪くん!ありがとう!』
「………おう」
そろそろカレーができたはず、とリビングに向かう。
鍋をかき混ぜ、味見してみるとちょうどいいトロミだった。