戦闘訓練
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あのヒーロー基礎学から更に授業を終え、放課後だ。
私は帰り支度をし、教科書をカバンに詰める。
恐るべきヒーロー科…。
あの戦闘訓練終わっても授業があるんだもんなあ…。
「サナー!さっきの訓練のこと話して帰ろうよー!」
『んー、ちょっとだけね』
みんなの中に混ざって、あそこがどうだったとか、ああすれば良い戦略だったとか反省会をする。
するとなにやら教室のドアの所で、切島くんと瀬呂くんと上鳴くんが声をあげている。
その真ん中にいるのは爆豪くんのようだ。
大きな音を立てて、ドアから出て行ってしまった爆豪くん。
3人はやれやれといった仕草をして、こちらまで歩いていた。
「爆豪のやつ止めたんだけど、帰るだとよー
訓練の反省会したかったんだけどなー」
「やっぱ緑谷との戦いがこたえてんのかな?」
そう3人は口々に言いながら、みんなの輪に入り、笑顔で訓練の反省会を始めた。
私はいまだに爆豪くんのあの時の目が脳裏から離れない。
するとスイーっと、ドアをあけてデクくんが顔を出した。
みんながわーっとデクくんの周りに集まる。
ワイワイと囲まれ答えていくデクくんだったが、お茶子ちゃんに爆豪くんの所在を聞く。
すると、みんなごめん!と言って、走ってデクくんは教室を出て行ってしまった。
『あ、私もそろそろ帰るね』
「えーサナちゃん帰っちゃうん!」
もっと話そうよとみんなから引き止められる。
『んー、また明日話そう?
私もみんなとまたこうして話したいし…でも今日のところはひとまず帰るね!』
カバンを持ってまた明日!と挨拶して教室を出る。
なぜだか分からないが、教室を飛び出してしまった。
何をしようと思っているわけでもない、でもなぜかいてもたってもいられなくなったんだ。
ローファを履いて、外に出ようとするとちょうど爆豪くんの声が聞こえた。
「だからなんだ!?今日俺はてめぇに負けた!そんだけだろが!そんだけ…
氷のやつみて敵わねえんじゃねえと思っちまった!歌の個性のやつの言うことに納得しちまった!クソが!クッソ!!なぁ、てめぇもだ!デク!こっからだ!!俺は…!こっから!いいか!?
俺はここで1番になってやる!!!」
このドアをあけたら2人はいるのだろう。
今、私がこの2人の前に姿を見せるのは、きっと野暮なことだ。
でも爆豪くんの言葉はなぜか私の中にすとんと落ちて響いていた。