戦闘訓練
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他のチームも無事戦闘訓練を終え、透ちゃんもあの後すぐに戻ってくることができた。
私のせいで戦闘が長引いてごめんと言ったら、なんで謝るの!?と言われて心が救われた。
「お疲れさん!緑谷少年以外は大きな怪我なく、真摯に取り組んだ!
初めての訓練にしちゃみんな上出来だったぜ!」
それじゃあ着替えて教室にお戻り!とオールマイトはダッシュで行ってしまった。
「サナ〜!!!!お疲れさん!
着替えに行こうー!!」
私の背中をグイグイ押してくる響香ちゃんを横目で見つつ、俯いたままの爆豪くんもチラリと見つめた。
「いやー、しっかしみんな戦闘訓練すごすぎ!」
体バキバキだわーと響香ちゃんは肩を鳴らす。
「本当だよねー!私凍らされちゃったから何もできなかったけど…」
「アンタ凍らされてる時、サナ凄かったよー!
轟に足払いしたかと思ったら、そのままパンツ見せつけながら頭に回し蹴りくらわせたり、馬乗りになって拘束しようとしたり……抱きついたり!!」
にやーっと笑ってこちらを見つめてくる響香ちゃんをキッと睨みつける。
『もう!やめてよ!!』
響香ちゃんの言葉に今日の恥ずかしいポイントがかなり詰め込まれていて、思い出してしまう。
恥ずかしすぎる…。
「ですが攻撃個性ではないのに、轟さん相手であそこまで戦闘できたのは本当に凄いですわ!拘束寸前でしたし…
何か武術はやっていらしたんですの?」
『えっとカンフーをちょっとね…』
ブレザーを着ながら答えると、みんながえー!と食いつく。
「カンフーとかカッコいい!!
サナにチャイナ服とか着せたいなあ!ミニの!」
三奈ちゃんがキラキラした目で手をキュッと握りながら楽しそうにしている。
『チャイナ服のミニなんて履いたら余計、足技できなくなっちゃうよ…』
「いいんじゃない?悩殺キックじゃん」
『響香ちゃん!!!』
相変わらずニヤニヤとからかってくる調子の響香ちゃんに頬を膨らまして見つめる。
「あはは!ごめんって!
サナ可愛いから、からかいたくなっちゃって!」
「響香ちゃん、小学生男子みた〜い」
透ちゃんがくるくる回りながら楽しそうに答える。
更衣室はきゃっきゃと楽しい女子生徒の声であふれていた。
着替え終わり、みんなで連絡先を交換しながら教室に向かう。
「よーし、これでグループ作成できたっと!」
三奈ちゃんが1-A女子のメッセージグループを作ってくれた。
トプ画は先程撮ったヒーローコスチュームの画像だ。
やっほー!という三奈ちゃんのメッセージと共に画像も送られてくる。
私はそれを保存し、見つめていた。
「え!!!!!なにその神画像!!!!
ちょうだい!?!」
携帯を見つめていると隣に現れた上鳴くんが、画像をすごい近さで見つめている。
『か、上鳴くん!恥ずかしいから絶対に無理です!!!!!』
思わず携帯をぶんと振り上げてしまい、何か手にぶつかった衝撃がはしる。
「いで!!!!!なんだ、これ?」
ひょいと私の手の中から離れていく携帯。
後ろを振り向くと瀬呂くんがいて、顔に携帯が当たってしまったらしい。
「なんだこれ!!!なーなー!サナ!
これくれよ!!!!」
じっと画像を見つめる瀬呂くんに、私は返してー!とぴょんぴょんジャンプする。
「お前らなにやってんだ?」
と切島くんが後ろから歩いてくる。
「これ見てみろよ!切島!!!」
そう言って私に届かないように切島くんに画像を見せる瀬呂くん。
「ぶ!!!!!」
一気に真っ赤になる切島くん。
『か、え、し、て、瀬呂くん〜!!!!』
胸板をどんどん叩き、どうしたら取れるんだとジャンプを繰り返す。
「この眺めがいいからずっとこのままでいいかなー」
なんて意味のわからないことを言っている始末である。
「なにやってるんだ、お前ら?」
瀬呂くんの手から私の携帯が取り上げられ、視線がさらに上にいく。
『障子くん!それ私のなの、下さい!』
携帯と私の顔を何度か見て、上鳴くんと瀬呂くんと切島くんの顔を見つめる障子くん。
3人はバツの悪そうな顔をしている。
「ほら。
気持ちが分からないでもないが、お前らもあんまりからかうようなことするなよ」
無事私のもとに返ってきた携帯。
『障子くん!ありがとう!!
私、白雪サナっていうの、さっきの戦闘訓練すごかった!
まさか複数の腕に探索力があるなんて、思ってもいなかったし、外の壁から核を回収するなんて!』
「お、おう…ありがとうな。
そういう白雪だって、かなり凄かったぞ。
轟が核回収して終わるつもりだったんだからな」
障子くんと先ほどの戦闘についてお互いの良かったところを力説して歩き、後ろを振り返って3人に向かって、怒っていますよアピールとして、べー!と舌を出した。
「「「(は、それなんだ?可愛すぎか?)」」」
意図は伝わってはいないが効果はバツグンだ!