戦闘訓練
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『つつつつつつべたい…負けちゃった…』
行けたと思ったのに…。
この止める歌はもっと練習しないと、長い時間止められないみたいだ。
障子くんは外から核のある部屋に向かったのだろうか、それは考えてもいなかった…。
作戦不足だと反省していると、手が一瞬熱くなる。
急なことにバランスを崩してしまって、轟くんにもたれかかってしまった。
「おい…退いてくれないか……」
私は轟くんに抱きついてしまっていた。
『わーーーーーーー!!!!
ごめんなさいごめんなさい!!!!馬乗りになってしまってごめんなさい!』
凄い勢いで離れ、背中に壁がバンとぶつかる。
「別に良いが…」
轟くんは立ち上がりながら、炎を使って氷を溶かしている。
氷と炎の個性??なにそれ強個性にも程があるって…。
『あ!!!!!!!!
ちょちょちょ!轟くん早く来て!』
「おい、なんだよ」
私はぱっと立ち上がり、轟くんの腕を掴み階段を駆け上がる。
『透ちゃんが裸足なの!急いで温めないと!』
透ちゃーん!と核のある部屋に入ると、轟くんが一気に溶かしてくれた。
『透ちゃんどこ?!大丈夫!?』
「ここ、ここ〜!
やばい、冷たいよ!轟くん、個性強すぎだー!」
声を頼りに透ちゃんの存在を確認する。
足を触り、治癒の歌を歌って治療する。
患部が見えない為、治っているのかどこまで治しているのか私には分からなかった。
「サナちゃん、ありがとう!」
『ううん、いいの!
私、負けちゃったよ…2人ともごめんね…』
「いや、俺の方こそなんの役にも立てなくてごめん」
尾白くんが申し訳なさそうな顔をする。
「お前はあの動けなくする個性がもっと使えていれば勝敗はもっと違かったんじゃねぇか?
途中で解けたけど、惜しかったと思うぞ。
正直、お前のことを甘く見ていたから、危なかった」
まさか轟くんからそんなことを言ってもらえるとは思えなかったから、思い切り振り返って轟くんを見つめた。
「ただ女がパンツ見せながら攻撃すんのはあんま良くねぇんじゃねえか?」
その轟くんの一言で先程までの部屋の寒さを思い出した。
『……これはパンツじゃなくて、ペチコート!!!見えてもいいやつ!!!
大体私だってコスチュームはズボン希望だったし!』
思わず、スカートをめくり上げて答えてしまった。
「ペチコートっつーのか」
「白雪さん…、見えても良いものでも、そうやってスカートをめくり上げる行為がちょっと…ね?」
尾白くんが最もなことを言っており、はっと正気に戻った。
『恥ずかしいことをしてしまい、すみません!!!
あなた達はなにも見ていません、私もなにもしていません!
尾白くん、ごめんだけど道着の上貸してくれない?!』
恥ずかしさのあまりテンションがおかしくなって、早口で畳み掛けてしまう。
「あぁ、うん…はい!」
先程まで切島くんの上裸であれほど、焦っていたのに今は恥ずかしさのあまり頭が回らない。
『透ちゃん、寒いよね
ちょっと持ち上げるよっと!』
尾白くんから借りた道着で透ちゃんを包み込み、お姫様抱っこで持ち上げると一気に階段を駆け下り、保健室まで運んでくれるハンソーロボまで透ちゃんを送り届ける。
「サナちゃん、ありがとう!!」
多分透ちゃんの足は凍傷寸前だったのでないだろうか、治癒はしたが応急処置程度にしかならなかっただろう。
私が戦闘を長引かせなかったら、轟くんはすぐに氷を溶かして、透ちゃんも辛い思いせずにすんだのかな…。
何が正解だったのか分からなくなってしまった。
少し重い足取りでモニタールームへと向かった。