戦闘訓練
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「うっわーーー!!!白雪ちゃん何それ!!
激カワ!!こりゃアイドルヒーロー誕生だわ…!」
グラウンドβに出るや否や上鳴くんがピューと飛んできた。
『あ、ありがとう…要望細かく書かなかったせいで恥ずかしいコスチュームになっちゃった…
上鳴くんカッコいいコスチュームだね!響香ちゃんと心なしか似てる!』
2人とも黒のジャケットで黒のパンツの為、とても動きやすそうだ。
いいなあ…。
「はあ!?ちょっとサナ!こんなやつと一緒にしないでよ!!」
「カッコいいってのは嬉しいけど、耳郎と一緒にされんのはなあ〜!」
と2人はバチバチと火花を散らしている。
『うーん、2人とも動きやすそうだし、私はどっちも好きだなあ…』
私のコスチュームと今すぐ取り替えてほしい…切実です。
なんて思いながら苦笑いを浮かべる。
「(好き…!)てか!サナちゃんって呼んでい?」
『いーよ!名前呼びってもっと仲良くなれたみたいで嬉しい!』
仲良しの友達が沢山増え嬉しいなーと思っていると切島くんと瀬呂くんも近づいてくる。
「俺もサナって呼ぶわ!」
「俺も俺も!」
「お前ら…!」
「三馬鹿が…サナが嬉しそうだから許すけど…」
目の前でわちゃわちゃとされるが、私は一点を見つめて顔を赤らめてしまった。
「…サナどうした?」
『き、切島くんのコスチューム、だ、大胆だね…』
鍛え上げられた筋肉と上裸のコスチュームが目の前にあり、どこを見たらいいのか分からず、目を横に泳がせる。
「こんなん、水着と変わんないって!
そんな大胆か??」
『あ!え、っとそうだよね!!
私プールとか海とかそんなに体験したことなかったから、男の子の上裸とか見る機会とかなくって、その、ごめんなさい!』
4人の視線と目の前の切島くんに耐えられなくなり、私はひとまず4人から離れることを決め駆け出した。
「なんだあれ…正直興奮した…」
「このバカ!!!」
サナがいなくなったそこには、耳郎に頭部を殴られる上鳴と、髪の毛と同じくらい顔を赤らめる切島とニヤニヤと笑う瀬呂の姿があった。
「戦闘訓練のお時間だ!!!」
オールマイトがそう声を高らかに上げ、私は百ちゃんの隣に立つ。
「あら、サナさん顔が真っ赤ですわね」
『そうなの、ちょっとね…』
顔の熱を冷まそうと、顔の前で手をパタパタとあおぐ。
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地の演習を行うのでしょうか?」
パッと手を上げたロボットみたいなコスチューム。
声からして飯田くんのようだ。
なるほど!個性がエンジンだから、そんな感じのコスチュームなんだ!
カッコいいけど、視界ってどんな感じなんだろう?
「いいや!今回は屋内での対人戦闘訓練さ!
統計的にみると屋内の方が凶悪ヴィラン出現率が高いんだ!
そこで君らにはこれからヴィラン組とヒーロー組に分かれて、2対2の屋内戦を行ってもらう!!」
屋内戦かあ…!
ヒーローはなるべく破壊を避けたり、中に他の人がいないかとか気にかけながら戦闘に入るから大体は不利な立場だよね…。
ヴィラン組が少し有利なような設定だったりするのかな?
「状況設定はヴィランがアジトに核兵器を隠しており、ヒーローはそれを処理しようとしている!
ヒーローは制限時間内にヴィランを見つけるか、核兵器を回収すること!
ヴィランは制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえること!
コンビを決めるのはくじだ!」
なるほど…!アジトへの潜入ってことは一般市民への心配は少なからずないということ…。
でも相手の土俵の為、罠や核兵器の場所もわからない…ヒーロー側の方が不利な状況でのスタートってことだね。
「あれ?先生!うちのクラス奇数だし、1人余っちゃうんじゃ?」
「それに関してだが、1組だけ3人組のチームができるぞ!
人数的には有利なチームが出てしまうが、そこはプルスウルトラだ!」
そう言って高らかに拳を突き上げたオールマイト。
なるほど、と納得した生徒はみんなくじを引いていく。
私も順番に並び、箱からくじを引いた。
『Iチーム…』
くじに表示されていたのはIという文字だった。
「サナちゃん!Iなの!私も〜!」
ぷかぷかとくじと手袋が目の前に浮いており、Iという文字が見える。
『わ!宜しくね!透ちゃん!』
ハイタッチをして、きゃっきゃとはしゃぐ透ちゃん。
「あの、俺もIだったんだけど…
俺、尾白猿夫、宜しく」
道着のようなコスチュームに大きな尾を持つ男の子がIのくじを見せる。
『じゃあここは3人組なんだね!
私白雪サナ、宜しくね!』
「私は葉隠透〜!よろしく!!』
オールマイトが対戦チームのくじを引き、緑谷と麗日のAチームがヒーロー側、爆豪と飯田のDチームがヴィラン側の対戦が決定した。