戦闘訓練
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いつも通りのアラームが鳴り、ぱちっと目を開ける。
現時刻は5時30分、登校前は出来るだけ早起きしてトレーニングをしたいと思っていた。
私の寝起きはあまり良くない、だけれど頑張って直していかないとなあ。
うーと唸りながら枕に顔を埋める。
『よいしょお!』
気合を入れてベットから起き上がり、リビングへと歩く。
身支度を整え、軽く朝ごはんを食べる。
ランニングウェアに着替え、イヤホンを耳につけ、家の外に出た。
『今日は川沿い走ろうかな』
まずはしっかりストレッチをして体を痛めないようにする。
携帯に入ったお気に入りの音楽を選ぶと、繋いだイヤホンから流れ出す。
軽く数回ジャンプをして、川沿いを目指して走りだした。
かなりいいペースで走れたんじゃないかと思い、ペースダウンをしながら走った距離と時間を確認する。
1時間で15kmか、良いんじゃないかな。
朝日が川にあたりキラキラしていて綺麗だったので、少し川縁で休もうかなと思った。
クールダウンをしつつ時間を確認したが、少し休んで帰りはペースを上げれば、ちょうど良さそうだ。
ふいーと息をつきながら川縁に座り込んで、川を見つめる。
キラキラ反射した朝日に、頬を撫でる爽やかな春の風、朝露に濡れた緑。
なんか、平和だなあ…。
和やかな気分になり、思わず歌ってしまう。
するとどこからか飛んできた鳥が私の左肩に留まる。
左を見つめながらそのまま歌っていると私の指先に移動したりして楽しんでいる様子だ。
何匹かまた鳥が飛んできて、私の歌に合わせて楽しそうに囀りをする。
『可愛いなあ、歌が好きなのかな?』
「お前の個性、動物が操れるんか」
指先に留まる鳥を見つめて話しかけていたところ、なにやら後ろから声がかかった。
バッと後ろを振り返った為か、後ろにいた人が怖かったのか鳥たちは飛び立ってしまった。
『あ…飛んでっちゃった…。
あれ、あなたって、同じクラスの爆豪くん…だっけ?
動物とか操るといったことはした事がないからできないかな、これは体質みたいな物で…』
「お前が雄英の実技試験1位だったらしいな、その個性でどうやって1位獲ったんだよ」
ん?なんか会話のキャッチボールできてない?
眉間にシワを寄せながら凄んでくる爆豪くんは妙に迫力があった。
『この個性だし、ほとんど体術ばかりで敵Pはそんなに獲得できてなかったんだけど、救助Pが多く獲得できてたみたいで…』
そういうと爆豪くんのシワがより深く刻まれてしまった。
「…チッ!モブ個性が俺の上をいこうなんざ百年はえんだよ!
ぜってぇお前を負かしてやるからな…モブ個性に一回でも勝たれているっていう状況が気に入られねぇ!」
目がつり上がっていく爆豪くんにうーんと考え込む。
『うーん、私も個性ちゃんと使いこなすの頑張って、爆豪くんに負けないように強くなるね!
あと、私白雪サナっていうの!これから宜しくね!』
爆豪くんにニコッと笑いかけ、そういえばと思い時間を確認する。
『あ!私そろそろ戻らないとSHR間に合わなくなっちゃう!
じゃあまた後でね!』
私は少し伸びをして、爆豪くんに手を振って一気に走りだした。
少年は豆鉄砲を食らったような顔を数秒して、クソッと呟いていた。