体力テスト
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第1種目は50m走。
私はみんなの個性をじっと観察していた。
朝挨拶してきてくれた飯田くんの個性はエンジンのようだ。
足にエンジンがついており、一気に噴射してかなり早くにゴールしていた。
一緒に走っていた女の子はカエル跳びをしていたが、個性はカエルだろうか。
大きい尻尾を巧みに使い、スピードを上げる男の子や、お腹からビームを出す子などもいた。
見た目から個性を使っているのか分からない子もいたりしたが、個性を観察するのはとても勉強になる。
さすがヒーロー科、いい個性を持っている人が多い…。
でもどんな個性でも、使い方次第なんだろうなと思う。
応用力があれば、どんな個性だってもっと良くなる。
私も頑張らないと。
緊張しているが、とてもワクワクする。
こんな環境で学べることの嬉しさ、不安が色々と入り混じる。
「この次は私とサナさんの番ですわね」
『あ、本当だ!集中していたら、あっという間に順番だね』
準備しなきゃと思い、軽くジャンプしながら身体強化の歌を歌う私。
隣で百ちゃんが大きい瞳を丸くしていた。
「まあ!素晴らしい歌声ですわ!
サナさんの個性は歌なんですの?」
『あ、ありがとう…。
そうなの、百ちゃんは?』
急に褒められた為、恥ずかしくなり頭をかき、横にいた百ちゃんを見ると、ジャージのファスナーを下げ、その豊満な胸元からハイテクそうなキックボードを取り出していた。
思わず、ぎょっとしてそれを見つめる。
「百ちゃ…!凄い…それが百ちゃんの個性なの?創造…とか?
でも、なんだかそのっ…セクシーすぎて…」
手をバタバタさせながらファスナーを上げて上げて!と言う。
多分私の顔は真っ赤に染め上がっているだろう。
「あら、これは失礼致しました。
そうなんです!私の個性は創造ですの!
生物以外は構造を深く知っていれば、それを創造することができるんですの」
『うーん!それは汎用性高い…!
でも構造を深く知るってことは、相当な努力が必要だよね!百ちゃん凄い!』
もうすぐ私達の順番になる為、スタート地点に向かいながら話す。
「いえ、色々とデメリットもありますのよ。
でも、褒めて頂いて嬉しいです!ありがとうございます」