体力テスト
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んーと、私の席は窓側の一番後ろの席か。
確認して、自席に向かう。
私の席の前にはポニーテールの綺麗な子が座っていた。
『初めまして、私白雪サナって言います。
宜しくね』
自席に座って後ろから、前の席の子を覗き込んで挨拶した。
「初めまして、私八百万百と申しますの。
白雪さん、宜しくお願いしますわ」
わあ!素敵なお嬢様だ!!
『うん、宜しくね!
気軽にサナとかって呼んでくれたら嬉しい!』
「あら、いいんですの?
じゃあサナさんとお呼びしますわ」
綺麗に微笑む八百万さん。
『わー!ありがとう!
じゃあ、私は百ちゃんって呼んでもいいかなー?』
嫌だったらいいんだけど、と顔を覗き込むと目をキラキラさせて嬉しそうな顔をする百ちゃん。
「私、そのような呼び方は初めてですわ!
とっても嬉しいです!ぜひ、百ちゃんでお願いしますわ」
『やったあ!ありがと、百ちゃん!』
女の子の友達ができた〜!とワイワイ百ちゃんと話す。
「八百万くん、お話中のところ失礼する!
俺は私立聡明中学出身 飯田天哉だ」
私に向かって手を差し出してくる、飯田くん。
『ご丁寧にありがとう。
私白雪サナって言います、宜しくね』
手を握り返すと、ムムッという顔をする飯田くん。
「白雪くん、宜しく頼む。
その咥えている棒は、飴か?
授業前とはいえ、菓子を教室で食べるのはどうかと思うぞ」
『あ、確かにそうだよね。
私個性の関係で喉を潤したいから飴食べるのが癖になってたや、ごめんね気をつける』
授業中には食べていなかったのものの、中学では注意されなかったものだから、すっかり癖になってしまっていた。
私は飴を速攻で噛み砕いて、口の中を空っぽにした。
「むむ!そうなのか、それは失礼した!!
しかし、一度担任に報告するといいかと思うぞ!」
『うん、そうする!癖になっちゃってたから、言われるまで気づかなかったや!
ありがとう、教えてくれて!』
純粋に注意をしたいだけとは違う彼の言葉は、素直に従うことができた。
良いヒーローになりそうな人だ。
「礼には及ばないぞ!では失礼する!」
と私に背を向け、また教室に入ってきた人に挨拶をする。
『楽しそうな人が多いね!』
「確かにそうですわね」
百ちゃんと和やかに話をしていると、百ちゃんの隣の席に赤と白の髪の人が座った。
『おはよう。
あなたは何ていうの?私白雪サナ、よろしくね』
後ろから話しかけると、その人は自分が話しかけられたのかとキョロキョロと見渡し、見つめている私を捉えた。
「…轟焦凍だ…」
「私は私八百万百と申します。
轟さん、宜しくお願いしますわ」
「ああ…」
そう言うと轟くんは前を向きなおした。
キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴り響き、そろそろ担任の先生来るかな?と前を見つめる。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け、ここはヒーロー科だぞ」
そう教室に響き渡り、ミノムシのように寝袋に包まれた人が教室の前に立つ。
徹夜をしすぎた時のお兄ちゃんに似てる…。
「静かになるまで8秒かかりました。
時間は有限、君たちは合理性に欠くね。
担任の相澤消太だ、宜しくね」
この人が担任なんだ、と言うことはプロヒーローだよね?
正直見たことがないんだけど、なんの個性なのかな…。
観察を始める私。
「早速だが、コレ着てグラウンドに出ろ」
相澤先生の手に握られていたのは、雄英の体操着だった。