体力テスト
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『1-Aは…』
広すぎる構内を探し回り、やっと教室前に辿り着いた。
ドアはかなり大きく思わず上を見上げてしまった。
そっか、個性で大きい子もいるかもだもんね。
こういうところがさすが雄英だと感じる。
そろりとドアを開けるとまだあまり人が来ていないようだった。
んーと、私の座席どこだろ。
キョロキョロしていると、目の前の方であ!!という声が上がる。
「君!実技演習で俺のこと助けてくれた!」
『ん?私??』
声がした方を見ると金髪の男の子が椅子から立ち上がっていた。
『あ、ウェ〜イって言ってた子だね』
「俺、個性使いすぎるとショートしちゃうんだよね…。
俺、上鳴電気っていうんだけど名前教えてくんね?」
パッと手が差し出される。
『私、白雪サナ。よろしくね。
あの時は有無を言わせず、あの体勢で運んじゃってごめんね…』
握手をした手とは反対の手で頬をぽりぽりとかく。
「あああ!そうだった、はっず…」
頬を赤くした上鳴くん。
「ああ!あの時の天使!おいらのこと助けてくれてありがとうだぜ!」
少し下から声が聞こえて、目をやると同じく実技試験で助けた紫色の頭の男の子がいた。
『よかった、あなたも合格したんだ』
「オイラ峰田実!よろしくな!」
あの時うなされたように色んなことを言っていたから心配していた。
『うん、よろしくね。白雪サナだよ。
天使っていうのは、よくわからなくて恥ずかしいから名前で呼んでね』
苦笑いをして微笑むと、そんなところも天使だぜ…と言って、親指をぐっと立てた。
『そういえば、私座席見ないと。
二人ともこれからよろしくね!』
笑顔で挨拶すると、こちらこそ!!と二人を笑顔で答えてくれた。
「(意味わからないぐらいかわいいな!?)」
「(オイラ白雪に抱きかかえられて、天使かと思ったんだ!)」
「(俺も個性であまり意識なかったけど、抱きかかえられた…くそ、もったいないことした…)」
二人が後ろを向いて小声で話し出したので、私は黒板に貼ってある座席表を見に行く。