体力テスト
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「ねえ、サナちゃん。
大丈夫?本当に一人で行ける?こんなに可愛かったら誘拐とかされない?ねえ?」
パシャパシャと私の制服姿をいろんな角度で撮る兄が一番危ないかと思うんだけど。
『大丈夫だよ、それよりお兄ちゃんそろそろ出ないと、飛行機間に合わないよ』
兄は今日からまた海外で仕事があるらしい。
「んんん〜そうだけどさ〜…こんだけ可愛かったら心配だよ。スカート短すぎない?もっと長くしなよ」
『別にこれくらいじゃない?中学とそんな変わらないよ?』
過保護は相変わらずだ。
「じゃあ、お兄ちゃんもう出るけど、サナちゃんも遅れないようにね」
玄関先まで行って兄を見送ろうとする。
『うん、お兄ちゃんも気をつけてね。
私、頑張るから』
しっかりと兄の顔を見つめると、いつものおちゃらけた顔から真面目な顔つきになる。
「おう、俺の妹なんだから大丈夫だ。
お兄ちゃんはいつでも、味方だからな」
ポンポンと頭を撫でられ、玄関のドアを開ける兄。
『行ってらっしゃい』
「行ってきます」
私の高校生活、ヒーローへの一歩が、ついに今日始まる。