入学試験
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雄英高校の試験から1週間が経った。
そろそろ、通知が来るんだったはず…。
筆記の自主採点を行ったところ、合格点の範囲で特に問題はなかった。
『問題は実技だよね…』
あの時、自分の行いは間違っていなかった、けど。
『不安だ…』
リビングの机の上にうなだれていると、玄関がガチャガチャと鳴り響く。
え、誰?
バッと立ち上がり、構えながら玄関を見つめる。
玄関が静かに開くと、私と同じ白い髪に水色の瞳を持つ兄がいた。
「サナちゃああああああん、会いたかった〜〜〜〜〜!」
と涙を流しながら、近づいてくる。
抱きついてくると察した私は、兄を壁側にいなす。
「へぶ!!!!」
結構な勢いで壁にぶつかって変な声を出した兄にちょっと申し訳なくなる。
『お兄ちゃん、帰ってくるなら連絡入れてよね』
廊下にだらしなく倒れている兄を見下ろす。
「サナちゃんたら久々の再会なのにひどい…
急遽帰ってこれるようになったから、サプライズしたかったの〜!」
頬に手を当てて、なよなよと泣き出す兄。
「そういえば、サプライズといえば…
これ、届いてたよ」
ごそごそとカバンを漁り、兄が取り出したものは一通の便箋だった。
『!!!!雄英の通知!』
バッと兄の手から奪い取り、まじまじと便箋を見つめる。
「お兄ちゃんが帰ってきた時より、良い反応…」
まためそめそと泣き出す、兄を尻目に私はじっと便箋を見つめた。
『お兄ちゃん…一緒に見よ』
やっぱりなんだかんだ不安であった、なので兄がこのタイミングで帰ってきてくれて、とても安心した。
睡眠不足であろう兄の目元のクマや、髪の毛のハネなどを見るからに、大急ぎで仕事を片付けたのだろう。
なんでもお見通し、この人には本当かなわないなあ。