星々で出会う星獣たち

《クロノ》

「僕には視えるよ。困難を乗り越えた先に、共に笑い合う彼らの姿が…」

第9話『時と次元の狭間から』にて登場。
黒と灰色の体毛を持つ狐のような姿をした少年で、赤いバンダナと左の赤い瞳と右の青い瞳のオッドアイ、そして何より9つに分かれた尻尾を持つ『九尾』の子。
意図的に左腕を隠すような白いマントを羽織っている。
見た目は6歳程と小さいが実年齢は不明。
種族は星天獣でも冥天獣でもない。
スピカと同様にエネルギー刃を展開するタイプの剣を使っている。

見た目に反し、妙に落ち着きのあるクロノの正体は『時の神の使い』
つまり、レグ同様『神に準ずる者』である。
本来は別の世界の住民だったのだが、『本来の時の流れ』を変えてしまう事件に巻き込まれ、その償いをする為に『時の罪人(つみびと)』になり、時の神の使いとなった。
時の神の使いとなったクロノには寿命の概念がなく、様々な世界を訪れながら時の流れに異変がないか調べ回っている。
神の使いとなる前は、ある組織によって捕えられ、人体実験をされていた辛い過去を持つ。
左腕だけ白い体毛で覆われているのは、別の子から移植された物だからであり、人体実験をされていた過去を思い出させるものである。
その左手には『魔法や妖力の類いを打ち消す能力』が秘められており、操られたスピカを解放したのもこの力である。
神の使いという立場上、世界の住民と関わる事は出来るだけ避けなければならないのだが、過去の辛い経験から放っておく事が出来ずに首を突っ込み、帰る度に時の神からお叱りを受けるとか。

☆作者から☆
このクロノは、別作品の主人公です。
元々は、そちらの方が先に完結予定だったのですが、今は練り直しで止まってますので「誰だよ!?」状態になっちゃいました…。
そして、この子は今後のシリーズでも登場予定ですので、よろしくお願いします。
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