夏海と女医がL達の元に戻って来た。

「とりあえず、検査結果を報告しますね。
熱はもう下がっていますがもしかしたらまたぶり返す可能性もあるので2、3日は安静にしてください。

それと、この子の胃は通常の4分の1しかない状態です。
なので、最初はお粥を食べさせてあげてください。
数時間おきに食べさせてあげるのが胃を少しずつ拡張出来る手段なので頭において置いてください。
この子の胃はもう通常のサイズには戻りませんが最大で4分の2くらいにはなると思います。

背中や腕、お腹などの怪我は痣が酷いですが
痣は時間が経てば消えます。
ただ、火傷や切り傷などは跡が残るでしょう。

あとは性的暴行の事ですがトラウマは残っているみたいです。
少しづつでいいので歩み寄ってあげてください。
無理に治そうとはしないように。
あとは暴力などもそうですよ。

以上が検査結果です。」

女医からの報告を聞き終えLは顔を少し顰めながら
「火傷や切り傷の跡はどうにか消せませんか？」

「消すことが出来るのはできると思います。
ただ、私では無理です。
無免許医の凄腕外科医なら話は別でしょうが…
もし、消したいなら"ブラック・ジャック"という医者に頼んでみて下さい。
その方なら出来ますから。」

「分かりました。
探してみます。」

「ただ、法外な治療費を取られますからその覚悟で頼んでください。」

夏海は黙ってL達の話を聞いていたが
「傷消した方が迷惑かからない？
その方がいい？」

夏海は困った顔で聞く。