「いえ、それは名前ではありません。
名前が無いのでしたら私が名付けてもよろしいですか？」
Lは無意識にそう言った。



夏海は少し目を見開いた。

「名前くれるの…？」

「えぇ…。
私が名付けてもいいのでしたらですが…」

「うん。
いいよ。名前つけて。」

「分かりました。
夏海という、名前はどうですか？
貴方によく似合う名前だと思いますが…」

夏海はLの目を見ながら名付けてもらった名前を呟く。
「夏海………。
本当にいいの？名前貰っても…？」
不安気に聞く。

「はい。
あなたの名前は夏海です。
夏海はこれからどうしたいですか？」

Lはつけた名前が気に入ってくれた様子を見て少し嬉しそうに夏海に問いかけた。