第三話『斬り合いました』
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◇
御殿でアヤマロ公の護衛をしていたヒョーゴだったが、そこに慌てたかむろ衆が御前に報告にきた。
なんと虹雅渓の下層区域を騒がせた黒い化け物と呼ばれた辻斬りの下手人が見つかったのだという。
その者は上層区域には現れず、アヤマロにも直接的な危険はなかったので、その情報は大した関心は得られなかった。
それだけではありませんとかむろ衆が追加情報を伝えた。
その者が今、次期差配候補の一人であるアヤマロ公の養子ウキョウが欲しがっている女と同一ということが発覚したのである。
ここ虹雅渓下層区域にて、一番安い廃墟寸前の宿を営むアキンドからの情報だった。
クロがウキョウに狙われていると賭博屋の情報屋から知った彼は情報を提供したことへの謝礼金欲しさにクロがここを根城にしていたこと、一時期下層区を騒がせた辻斬りは彼女がしたことである、と調査担当のかむろ衆へ密告したのである。
アキンドの娘ならまだしもどこの馬の骨とも知れぬ者で、ましてや何人もの人を殺めた女剣士であるとわかったアヤマロはウキョウが諦めること、つれてくるならせめて、上位の身分である女にするように説得しようとした。これに対し、己が欲しいとしたものは何としても手に入れたいとウキョウは反発。
側に控えていたテッサイはウキョウを宥め、アヤマロの忠告を聞くように促すも嫌だと聞く耳を持たなかった。
――これはもしや、無刀流に会う好機なのでは?
そう感じたヒョーゴは彼らの状況を見るに見かねた体で、ならば自分も行き、早々に解決して来ましょうとウキョウに言ったのである。
アヤマロ公の護衛をテッサイに任せるとヒョーゴは数人のかむろ衆と鋼筒二機を伴い、調査隊があげたクロが潜伏していると思われる場所の候補を順々に探っていった。
その道中、別で追跡していたかむろ衆から同僚のキュウゾウが無刀流の女と交戦していると知らされ、目的地まで足を急がせたのだった。
御殿でアヤマロ公の護衛をしていたヒョーゴだったが、そこに慌てたかむろ衆が御前に報告にきた。
なんと虹雅渓の下層区域を騒がせた黒い化け物と呼ばれた辻斬りの下手人が見つかったのだという。
その者は上層区域には現れず、アヤマロにも直接的な危険はなかったので、その情報は大した関心は得られなかった。
それだけではありませんとかむろ衆が追加情報を伝えた。
その者が今、次期差配候補の一人であるアヤマロ公の養子ウキョウが欲しがっている女と同一ということが発覚したのである。
ここ虹雅渓下層区域にて、一番安い廃墟寸前の宿を営むアキンドからの情報だった。
クロがウキョウに狙われていると賭博屋の情報屋から知った彼は情報を提供したことへの謝礼金欲しさにクロがここを根城にしていたこと、一時期下層区を騒がせた辻斬りは彼女がしたことである、と調査担当のかむろ衆へ密告したのである。
アキンドの娘ならまだしもどこの馬の骨とも知れぬ者で、ましてや何人もの人を殺めた女剣士であるとわかったアヤマロはウキョウが諦めること、つれてくるならせめて、上位の身分である女にするように説得しようとした。これに対し、己が欲しいとしたものは何としても手に入れたいとウキョウは反発。
側に控えていたテッサイはウキョウを宥め、アヤマロの忠告を聞くように促すも嫌だと聞く耳を持たなかった。
――これはもしや、無刀流に会う好機なのでは?
そう感じたヒョーゴは彼らの状況を見るに見かねた体で、ならば自分も行き、早々に解決して来ましょうとウキョウに言ったのである。
アヤマロ公の護衛をテッサイに任せるとヒョーゴは数人のかむろ衆と鋼筒二機を伴い、調査隊があげたクロが潜伏していると思われる場所の候補を順々に探っていった。
その道中、別で追跡していたかむろ衆から同僚のキュウゾウが無刀流の女と交戦していると知らされ、目的地まで足を急がせたのだった。