第二話『狙われました』
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虹雅渓の出口へ向かっていた途中、クロは暴漢に襲われている子どもがいたので襲う男を斬って二人を助けていた。
放って置けば良いとわかってはいたが、虐げられていた子ども達が偶然にも『双子』であったため彼女は足を止められなかった。
その際に纏っていたローブが裂かれてだめになり、身を隠す術がなくなってしまった。斬られた男の絶叫があたりに響き、近くにいたのであろう、ウキョウの手下らしき者が気づいた。
「いたぞ!」
「追え!」
「捕まえろ!」
男達は口々に叫び、クロのもとへ向かってきた。人を助けている場合ではなかったのに。自分はまだ甘いと独り呟いた。しかし、このまま繰り返し逃げ続けるのはもう飽きてきていた。
どうせ追われるのなら、もとを断つしか無事に脱出することができないのではないだろうか。クロはそう思い頷いた。
「元凶、斬りますか」
追ってくる男達を肩越しに見ながら誘い込むように路地裏へと入っていった。
虹雅渓の出口へ向かっていた途中、クロは暴漢に襲われている子どもがいたので襲う男を斬って二人を助けていた。
放って置けば良いとわかってはいたが、虐げられていた子ども達が偶然にも『双子』であったため彼女は足を止められなかった。
その際に纏っていたローブが裂かれてだめになり、身を隠す術がなくなってしまった。斬られた男の絶叫があたりに響き、近くにいたのであろう、ウキョウの手下らしき者が気づいた。
「いたぞ!」
「追え!」
「捕まえろ!」
男達は口々に叫び、クロのもとへ向かってきた。人を助けている場合ではなかったのに。自分はまだ甘いと独り呟いた。しかし、このまま繰り返し逃げ続けるのはもう飽きてきていた。
どうせ追われるのなら、もとを断つしか無事に脱出することができないのではないだろうか。クロはそう思い頷いた。
「元凶、斬りますか」
追ってくる男達を肩越しに見ながら誘い込むように路地裏へと入っていった。