謝罪しに
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「結局、環の話どこからギャグ??」
翌朝、陸がTRIGGERの九条天の双子の弟という事実を昨日遅れてきた3人はようやく知る。それに目を見開く中、陸がそういえばと昨日の話しを蒸し返してきた。それに環はすかさず言い返した。
「全部ホントだって!!」
「日本は治安がいいと聞いていましたが、中々にデンジャラスでした…」
「俺は日本に生まれて22年間あんな事件に遭遇したことなかったけどな…」
環に同情するようにナギと大和が付け足した。
「じゃあ、あの天羽琴音さんと会場まで走ってきた仲というのはどういう意味ですか?」
仮にその話しが真実であったと無理やり納得させた一織はもう一つの不可思議な点に矛先を向けた。それに三月が賛同する。
「確かに!!」
「ソライロタワーで一緒にデートしてました!」
「えっ!?!?」
「…違う違う!!」
さらりと言うナギの言葉に陸が真に受けて驚きの表情を浮かべる。即座に苦笑する大和が否定。それに続けて環が声をあげた。
「元々、ヤマさんの知り合いだし…」
「そうなんですか?大和さん」
「まぁ…まーな」
環の言葉に壮五が本人に念を入れて確かめる。それに大和は言葉を濁しながら答えた。
「んで、向こうが声をかけてきてたまたま行き場所がおんなじだったから行動をずっと一緒にしてた」
「それじゃあ大和さんは八乙女事務所の人とどうやって知り合ったんですか??」
「さぁ〜なんでだっけなぁ〜
さてと…今日はスーツにでアイロンでもかけるか」
壮五の純粋な疑問を大和は普段どおり、はぐらかしす。それに普段はツッコミを入れる役目を担う三月が、ある言葉に引っかかりを覚えた。
「なんか用事でもあんのか??」
「別に??クローゼットの整理整頓」
ニコニコと笑みを浮かべて大和は答えた。本当の意味は違うが、これを彼らに気づかれるわけにはいかないと大和はこの行動の真意を彼らに伝えること無く自室に戻ったのだった。
*****
「わぁ…流石八乙女事務所ですね…」
「キョロキョロしないの…
全く、保護者の気分だな」
久しぶりにアイロンがけしたスーツを身に着けた大和は、一人でTRIGGERに謝罪しに行こうとしていた紡と共に八乙女事務所を訪れていた。
「あ?来たんだ〜」
そして彼らは受付を済ませ指示された階へ。するとそこでたまたま、琴音と天に遭遇した。
「琴音さん、色々と...」
「あぁ〜いいよいいよ
そういう堅苦しいのさ
もう終わったことだし、気にしないでよ」
頭を下げようとする紡を琴音は寸前で止める。そして、琴音は紡に笑いかけた。そんな彼女たちの傍らでは大和が天に声をかけていた。
「具合はもういいのか??」
「この前はどうも、後で王様プリン21個持っていってよ」
「あぁ…タクシー代な…」
「え…プリン??」
この場において唯一事情を知らない紡の頭の中にはハテナが浮かび上がる。が、誰もその事を紡に教えることは無く、琴音が人差し指を立てて、その話に付け足しをする。
「そうそう!プリン!
あの後、すぐに買いに行ったんだよ〜」
「マジか!」
「で?今日は何をしに来たの??」
一先ず前置きは終わりだと天は直球の問いかけをぶつける。それに大和は申し訳なさそうに眉尻を下げる。
「ライブの後の事件だよ
悪かったな…客を取るだとかそんなつもりはなかったんだ」
「琴音から事情は聴いたよ
逆に僕は誇らしい
君たちを躍らせるパワーが僕たちのライブにあったってことだ。
でも、ウチの社長や楽はそう思わないだろうね」
隣にいる琴音を横目に天は嬉しそうに笑みをこぼす。が、最後苦言を述べるときには小さくため息をついていた。その言葉に同意と言わんばかりに琴音が大きく頷いた。
「楽…
八乙女楽か…あの人おっかなそうだな」
「……見た目はね」
「琴音の言葉をまともに受けないほうがいい
怖いよ…月夜に変身する狼みたい
…ガオ!!」
「…ッ!脅かさないでくれ
ウチは皆草食系なんだ」
「小麦粉で手を白くしてチョークをかじっておけばいい
7匹の子山羊さん」
「古時計に隠れておくよ」
軽快に笑う琴音の言葉をあっさり天は否定して狼のようなポーズを取って大和に掴みかかるような演技をする。それに大和はブルッと身体を震わせて怯える演技をした。そんな二人のショートコントはあっさりと天が視線を移動させたことで終了した。
「彼女は??」
「あぁ…ウチのマネージャーだ」
「はじめして
小鳥遊プロダクションの小鳥遊紡と申します
この度は大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
大和に紹介された紡は天に深々と頭を下げた。そして、ゆっくりと頭をあげた紡はハッと思い出したように声をあげた。
「あの…陸さんのお兄さんですよね…
IDOLISH7がデビューしたらチケット送らせていただきますね
その時はぜひ、陸さんを見に…」
「…その日は来ない」
「…っえ??」
「どういう事?
ってか陸くんと天が兄弟!?」
「…九条??」
だが、紡の言葉が言い終わらないうちに冷徹な天の一声がそれを遮りバッサリとデビューはできないと否定した。驚きの声をあげる3人を天は見渡すと、ゆっくりと口を開いた。
「陸には致命的な欠陥がある
あの子はショービジネスの世界で生きられないよ」
「…致命的な欠陥」
「なんだそれ??」
「陸に伝えて…甘えた覚悟でこちら側に足を踏み入れないでって
真剣にやっている僕たちに迷惑だから…」
心底嫌そうな表情を浮かべた天はそのままこの言葉を呑み込めない3人を残して立ち去ってしまうのだった。
翌朝、陸がTRIGGERの九条天の双子の弟という事実を昨日遅れてきた3人はようやく知る。それに目を見開く中、陸がそういえばと昨日の話しを蒸し返してきた。それに環はすかさず言い返した。
「全部ホントだって!!」
「日本は治安がいいと聞いていましたが、中々にデンジャラスでした…」
「俺は日本に生まれて22年間あんな事件に遭遇したことなかったけどな…」
環に同情するようにナギと大和が付け足した。
「じゃあ、あの天羽琴音さんと会場まで走ってきた仲というのはどういう意味ですか?」
仮にその話しが真実であったと無理やり納得させた一織はもう一つの不可思議な点に矛先を向けた。それに三月が賛同する。
「確かに!!」
「ソライロタワーで一緒にデートしてました!」
「えっ!?!?」
「…違う違う!!」
さらりと言うナギの言葉に陸が真に受けて驚きの表情を浮かべる。即座に苦笑する大和が否定。それに続けて環が声をあげた。
「元々、ヤマさんの知り合いだし…」
「そうなんですか?大和さん」
「まぁ…まーな」
環の言葉に壮五が本人に念を入れて確かめる。それに大和は言葉を濁しながら答えた。
「んで、向こうが声をかけてきてたまたま行き場所がおんなじだったから行動をずっと一緒にしてた」
「それじゃあ大和さんは八乙女事務所の人とどうやって知り合ったんですか??」
「さぁ〜なんでだっけなぁ〜
さてと…今日はスーツにでアイロンでもかけるか」
壮五の純粋な疑問を大和は普段どおり、はぐらかしす。それに普段はツッコミを入れる役目を担う三月が、ある言葉に引っかかりを覚えた。
「なんか用事でもあんのか??」
「別に??クローゼットの整理整頓」
ニコニコと笑みを浮かべて大和は答えた。本当の意味は違うが、これを彼らに気づかれるわけにはいかないと大和はこの行動の真意を彼らに伝えること無く自室に戻ったのだった。
*****
「わぁ…流石八乙女事務所ですね…」
「キョロキョロしないの…
全く、保護者の気分だな」
久しぶりにアイロンがけしたスーツを身に着けた大和は、一人でTRIGGERに謝罪しに行こうとしていた紡と共に八乙女事務所を訪れていた。
「あ?来たんだ〜」
そして彼らは受付を済ませ指示された階へ。するとそこでたまたま、琴音と天に遭遇した。
「琴音さん、色々と...」
「あぁ〜いいよいいよ
そういう堅苦しいのさ
もう終わったことだし、気にしないでよ」
頭を下げようとする紡を琴音は寸前で止める。そして、琴音は紡に笑いかけた。そんな彼女たちの傍らでは大和が天に声をかけていた。
「具合はもういいのか??」
「この前はどうも、後で王様プリン21個持っていってよ」
「あぁ…タクシー代な…」
「え…プリン??」
この場において唯一事情を知らない紡の頭の中にはハテナが浮かび上がる。が、誰もその事を紡に教えることは無く、琴音が人差し指を立てて、その話に付け足しをする。
「そうそう!プリン!
あの後、すぐに買いに行ったんだよ〜」
「マジか!」
「で?今日は何をしに来たの??」
一先ず前置きは終わりだと天は直球の問いかけをぶつける。それに大和は申し訳なさそうに眉尻を下げる。
「ライブの後の事件だよ
悪かったな…客を取るだとかそんなつもりはなかったんだ」
「琴音から事情は聴いたよ
逆に僕は誇らしい
君たちを躍らせるパワーが僕たちのライブにあったってことだ。
でも、ウチの社長や楽はそう思わないだろうね」
隣にいる琴音を横目に天は嬉しそうに笑みをこぼす。が、最後苦言を述べるときには小さくため息をついていた。その言葉に同意と言わんばかりに琴音が大きく頷いた。
「楽…
八乙女楽か…あの人おっかなそうだな」
「……見た目はね」
「琴音の言葉をまともに受けないほうがいい
怖いよ…月夜に変身する狼みたい
…ガオ!!」
「…ッ!脅かさないでくれ
ウチは皆草食系なんだ」
「小麦粉で手を白くしてチョークをかじっておけばいい
7匹の子山羊さん」
「古時計に隠れておくよ」
軽快に笑う琴音の言葉をあっさり天は否定して狼のようなポーズを取って大和に掴みかかるような演技をする。それに大和はブルッと身体を震わせて怯える演技をした。そんな二人のショートコントはあっさりと天が視線を移動させたことで終了した。
「彼女は??」
「あぁ…ウチのマネージャーだ」
「はじめして
小鳥遊プロダクションの小鳥遊紡と申します
この度は大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
大和に紹介された紡は天に深々と頭を下げた。そして、ゆっくりと頭をあげた紡はハッと思い出したように声をあげた。
「あの…陸さんのお兄さんですよね…
IDOLISH7がデビューしたらチケット送らせていただきますね
その時はぜひ、陸さんを見に…」
「…その日は来ない」
「…っえ??」
「どういう事?
ってか陸くんと天が兄弟!?」
「…九条??」
だが、紡の言葉が言い終わらないうちに冷徹な天の一声がそれを遮りバッサリとデビューはできないと否定した。驚きの声をあげる3人を天は見渡すと、ゆっくりと口を開いた。
「陸には致命的な欠陥がある
あの子はショービジネスの世界で生きられないよ」
「…致命的な欠陥」
「なんだそれ??」
「陸に伝えて…甘えた覚悟でこちら側に足を踏み入れないでって
真剣にやっている僕たちに迷惑だから…」
心底嫌そうな表情を浮かべた天はそのままこの言葉を呑み込めない3人を残して立ち去ってしまうのだった。