独居房での再会
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土埃がたち、檻は地面に落ちた。衝撃で檻は壊れ拘束されていたバッシュは外に出ることができた。対して怒りが冷めないヴァンはバッシュに馬乗りになった。
「何人も死んだんだ!...おまえのせいで...」
バッシュは抵抗することなく彼の怒りを受け入れようとしていた。
「ヴァン!やめて!」
バルフレアの腕から降ろしてもらったミアがヴァンの肩を勢いよく引っ張った。うぁ!!と尻もちついたヴァン。なんでだよ!と噛みつこうとしたがヴァンは言葉を飲み込んだ。見下ろすミアと見上げるバッシュが醸し出す殺伐とした雰囲気に圧倒されたからだ。
「ミア....」
睨めつけるようにバッシュを見る彼女の名をバッシュは紡いだ。じっと見ていたミアだったが鋭い殺気を纏うと、目に止まらぬ速さで剣を抜きバッシュに向けて突き刺した。
「おい!!」
たまらずバルフレアは声を上げる。バッシュも来る痛みに備えた。だが、痛みは全く無く自身の身体を見ると剣が刺さっていなかった。バッシュのすぐ真横の地面に突き刺さっていたのだ。バッシュは不思議に思い剣からミアに目線を戻す。すると、ミアは碧色の瞳をウルウルと潤わせていた。
「バッシュ!!」
泣きじゃくりながらミアはバッシュの胸元にダイブした。埋まるミアをなだめるかのようにバッシュは頭を撫でた。
「相変わらず、泣き虫なんだな」
「...っ...しょうがないよ。
貴方に...また会えたのが...嬉しかったんだから。
...っ...良かった...生きててくれて」
まさかの展開に呆けるバルフレア達。だが、いつまでもここにいる訳にはいかない。
「感動の再会のとこ悪いが、逃げ切ってからにしてくんないか」
咳払い一つしたバルフレアが言い放った言葉にミアはそうだねと慌ててバッシュから離れた。
「さぁ行こ!バッシュ!」
「コイツも連れてくのかよ!
ミア、ソイツは国王暗殺犯なんだぞ」
手を差し出しバッシュを立ち上がらせたミアはヴァンに向き合った。ムキになるヴァンに、ミアは小さく微笑んだ。
「確かにそうだね...
ヴァンの気持ち痛いほどわかるよ。
でも...バッシュは違うって言ってくれた。
ヴァンにはわかんないと思うけど彼は嘘なんてつかないくらいド真面目なんだ。
だから私はバッシュの言葉を信じることにした」
「....」
「すぐに気持ちを整理するなんて、信じるなんて無理だと思う。だからさこの道中でバッシュを見て欲しい。一緒にいればヴァンにも彼の良さがわかると思うんだ」
ね?お願い!と微笑むミアにヴァンは渋々と頷くのだった。
二人の様子を見ていたバッシュは残りの二人に目を向けた。
「キミ達は同道を許してくれるのか?」
「まぁ...盾にはなるだろ?」
「喜んで引き受けよう」
冗談交じりのバルフレアの言葉に、バッシュは答えるのだった。
「何人も死んだんだ!...おまえのせいで...」
バッシュは抵抗することなく彼の怒りを受け入れようとしていた。
「ヴァン!やめて!」
バルフレアの腕から降ろしてもらったミアがヴァンの肩を勢いよく引っ張った。うぁ!!と尻もちついたヴァン。なんでだよ!と噛みつこうとしたがヴァンは言葉を飲み込んだ。見下ろすミアと見上げるバッシュが醸し出す殺伐とした雰囲気に圧倒されたからだ。
「ミア....」
睨めつけるようにバッシュを見る彼女の名をバッシュは紡いだ。じっと見ていたミアだったが鋭い殺気を纏うと、目に止まらぬ速さで剣を抜きバッシュに向けて突き刺した。
「おい!!」
たまらずバルフレアは声を上げる。バッシュも来る痛みに備えた。だが、痛みは全く無く自身の身体を見ると剣が刺さっていなかった。バッシュのすぐ真横の地面に突き刺さっていたのだ。バッシュは不思議に思い剣からミアに目線を戻す。すると、ミアは碧色の瞳をウルウルと潤わせていた。
「バッシュ!!」
泣きじゃくりながらミアはバッシュの胸元にダイブした。埋まるミアをなだめるかのようにバッシュは頭を撫でた。
「相変わらず、泣き虫なんだな」
「...っ...しょうがないよ。
貴方に...また会えたのが...嬉しかったんだから。
...っ...良かった...生きててくれて」
まさかの展開に呆けるバルフレア達。だが、いつまでもここにいる訳にはいかない。
「感動の再会のとこ悪いが、逃げ切ってからにしてくんないか」
咳払い一つしたバルフレアが言い放った言葉にミアはそうだねと慌ててバッシュから離れた。
「さぁ行こ!バッシュ!」
「コイツも連れてくのかよ!
ミア、ソイツは国王暗殺犯なんだぞ」
手を差し出しバッシュを立ち上がらせたミアはヴァンに向き合った。ムキになるヴァンに、ミアは小さく微笑んだ。
「確かにそうだね...
ヴァンの気持ち痛いほどわかるよ。
でも...バッシュは違うって言ってくれた。
ヴァンにはわかんないと思うけど彼は嘘なんてつかないくらいド真面目なんだ。
だから私はバッシュの言葉を信じることにした」
「....」
「すぐに気持ちを整理するなんて、信じるなんて無理だと思う。だからさこの道中でバッシュを見て欲しい。一緒にいればヴァンにも彼の良さがわかると思うんだ」
ね?お願い!と微笑むミアにヴァンは渋々と頷くのだった。
二人の様子を見ていたバッシュは残りの二人に目を向けた。
「キミ達は同道を許してくれるのか?」
「まぁ...盾にはなるだろ?」
「喜んで引き受けよう」
冗談交じりのバルフレアの言葉に、バッシュは答えるのだった。