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ダルマスカ王国には市民からの絶大な人気を誇り親しまれる将軍がいた。

平民から将軍となった彼は正義感がとても強く、いつしか英雄と称賛されるようになった。

彼の名は

バッシュ・ローゼン・バーグ将軍


しかし、彼の立場は一夜にして奈落の底へ落ちてしまった。



それは2年前の話に遡る


同盟国ナブラディア王国が帝国により敗れてしまった事で、対抗手段を失ったダルマスカは帝国から提示された無条件降伏を受け入れることに。
だが、その調印式の時に国王暗殺阻止のために赴いたはずの将軍の手により国王は暗殺されてしまったのだ。


裏切り者...

反逆者...

その事件を知った市民の彼に対する意見は様々。
だが、いい感情を持つものは居なかった。



そんな中、中立国のビュエルバの当主であるハルム・オンドール4世はある事を発表する。


バッシュ将軍の処刑


アーシェ王女の自害



この発表は瞬く間に世界に知られ渡ったのだ。



果たしてこれはすべて真実なのだろうか？


それを知る由は何処にもない。