オンドール侯爵の屋敷へ
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「バッシュ・フォン・ローゼンバーグ卿
私は貴公が処刑されたと発表した立場なのだが?」
通らされた屋敷内で、一行はオンドール侯爵と対面する。そして彼は開口一番にそのセリフを口にするのだった。
「だからこそ生かされておりました」
オンドールの低い声に負けず、バッシュも冷静に返す。
「つまり貴公は私の弱みか
ヴェインもおさおさ怠りない…
...で?」
オンドールは腕を組み直す。
「反乱軍を率いる者が帝国の手に落ちました。
アマリアという女性です。
救出のため、閣下のお力を」
「貴公程の男が救出にのり出すとは...
よほどの要人か」
バッシュはオンドールに返事を返すように、胸元へ手を添えて一礼した。慌ててミアも同じように一礼をした。が、オンドール侯爵は首を縦には振らなかった。
「立場というものがあるのでな」
オンドールは冷静にそう言うと、右手に杖を持ち、立ち上がった。
「ラーサーに会わせてくれ
オレの友達が一緒なんだ」
ヴァンが身を乗り出して言うと、またもオンドールの冷たい視線が返って来た。
「一足遅かったな
ラーサー殿の御一行は既に帝国軍に合流された。
今夜到着予定の艦隊に同行して、ラバナスタに向かわれる」
それを聞いたヴァンは、慌てて入口の扉へ。焦燥感があるため後先考えずに行動するヴァンをバルフレアは必死に制止させる。
「早くしないとっ」
「やめとけ、ヴァン」
「ローゼンバーグ将軍
貴公は死中に活を見出す勇将であったと聞く
あえて敵陣に飛び込めば、貴公は本懐を遂げる筈だ」
ヴァンがもがく中、オンドール侯爵が意味深な発言をした。その言葉にバッシュと斜め後ろに控えていたミアがハッとし顔を見合わせる。二人とも考えは同じらしく頷きあった。一方で、その意味を瞬時に理解したバルフレアは、焦った様子で振り返りバッシュ達へと視線を戻した。
「お。おい!」
「悪いな、巻き込むぞ」
「ゴメンね」
バッシュとミアはバルフレア達に振り返り、短くそう言うと、腰の剣を抜き、オンドール侯爵へと向けた。
「侵入者を捉えよ!」
オンドール侯爵の命令と共に、壁に隠された扉からビュエルバの兵士達が流れ込んできた。あっという間に為す術もなく一行は兵士に囲まれ、剣を向けられる。この状況にバルフレアは肩をガクリと落とした。一方、理解してないヴァンは一人騒ぎたてる。
「ジャッジギースに引き渡せ」
オンドールの号令を聞き、兵士達は一行の腕を取ると手枷を嵌めるのだった。そして前回と異なり、手枷が鎖で互いを数珠のように繋がれるのだった。
「放せよ!何すんだよ!」
もがくヴァンを先頭に、捕われた一行はオンドールの部屋を後にした。
私は貴公が処刑されたと発表した立場なのだが?」
通らされた屋敷内で、一行はオンドール侯爵と対面する。そして彼は開口一番にそのセリフを口にするのだった。
「だからこそ生かされておりました」
オンドールの低い声に負けず、バッシュも冷静に返す。
「つまり貴公は私の弱みか
ヴェインもおさおさ怠りない…
...で?」
オンドールは腕を組み直す。
「反乱軍を率いる者が帝国の手に落ちました。
アマリアという女性です。
救出のため、閣下のお力を」
「貴公程の男が救出にのり出すとは...
よほどの要人か」
バッシュはオンドールに返事を返すように、胸元へ手を添えて一礼した。慌ててミアも同じように一礼をした。が、オンドール侯爵は首を縦には振らなかった。
「立場というものがあるのでな」
オンドールは冷静にそう言うと、右手に杖を持ち、立ち上がった。
「ラーサーに会わせてくれ
オレの友達が一緒なんだ」
ヴァンが身を乗り出して言うと、またもオンドールの冷たい視線が返って来た。
「一足遅かったな
ラーサー殿の御一行は既に帝国軍に合流された。
今夜到着予定の艦隊に同行して、ラバナスタに向かわれる」
それを聞いたヴァンは、慌てて入口の扉へ。焦燥感があるため後先考えずに行動するヴァンをバルフレアは必死に制止させる。
「早くしないとっ」
「やめとけ、ヴァン」
「ローゼンバーグ将軍
貴公は死中に活を見出す勇将であったと聞く
あえて敵陣に飛び込めば、貴公は本懐を遂げる筈だ」
ヴァンがもがく中、オンドール侯爵が意味深な発言をした。その言葉にバッシュと斜め後ろに控えていたミアがハッとし顔を見合わせる。二人とも考えは同じらしく頷きあった。一方で、その意味を瞬時に理解したバルフレアは、焦った様子で振り返りバッシュ達へと視線を戻した。
「お。おい!」
「悪いな、巻き込むぞ」
「ゴメンね」
バッシュとミアはバルフレア達に振り返り、短くそう言うと、腰の剣を抜き、オンドール侯爵へと向けた。
「侵入者を捉えよ!」
オンドール侯爵の命令と共に、壁に隠された扉からビュエルバの兵士達が流れ込んできた。あっという間に為す術もなく一行は兵士に囲まれ、剣を向けられる。この状況にバルフレアは肩をガクリと落とした。一方、理解してないヴァンは一人騒ぎたてる。
「ジャッジギースに引き渡せ」
オンドールの号令を聞き、兵士達は一行の腕を取ると手枷を嵌めるのだった。そして前回と異なり、手枷が鎖で互いを数珠のように繋がれるのだった。
「放せよ!何すんだよ!」
もがくヴァンを先頭に、捕われた一行はオンドールの部屋を後にした。